2023年02月10日
松崎 快、迷いの払拭がもたらす2年目の躍進
松崎 快が生き生きしている。
ピッチで見せるプレーが躍動感に溢れているのだ。
「通用するかしないかというフェーズは1年目で終わったと思っています。今年は活躍しなければいけないシーズンです」
水戸ホーリーホックから浦和レッズに加入して1年目、J1リーグ初挑戦だった昨季は、34試合中11試合の出場でJ1リーグを終えた。メンバーに入れない試合も多かった。
J1リーグ開幕2戦目、ホーム開幕戦となったヴィッセル神戸戦に先発出場し、PKを与えてしまったものの、それを取り返すようにチームのシーズンファーストゴールを決めるなど幸先の良いスタートを切ったかに思われたが、思うようにはいかなかった。
出場機会が得られないことに不満がなかったわけではない。だが、腐りそうになったところでスイッチを変えた。
「自分に足りないものをとにかく磨く時間にしようと考えました。水戸のころから、守備力は圧倒的に足りないと思っていたんです。どう守るかは監督によって変わるものですが、どうボールを奪うかは普遍的なものです」
アグレッシブにプレッシャーをかけて、ボールを奪う。それは浦和レッズでプレーする以上、求められること。監督が替わることが決まった後も、それまでのコンセプトに沿った監督が就任すると信じ、ひたむきに守備を磨いた。『今』よりも『近未来』にブレイクスルーすることを見据えて。
「それは自分の思考の特徴だと思っています。今も大事ですが、先を見据えながら何をすべきかを考える。そう考えたときにやるべきことは、守備だと思いました。あくまで結果論ですが、昨年試合に出続けていたら、選手として突き抜けずに終わっていたかもしれない。もっと突き抜けるためには、昨年の経験は絶対に必要だったと思います」
シーズンオフも課題の改善に取り組んだ。ボールを持てばそうそう負けない自負はある。しかし、ボールがないところでの動き、「10回のうち1回でもボールが来ることを信じられるか」という意識も含め、スプリントや運動量を補うためのトレーニングに励んだ。
そして新監督としてやってきたマチェイ スコルジャ監督は予想どおり、前線からのプレッシング...
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