2021年05月13日
強い思いでたどり着いたスタートライン
ついにJ1リーグデビューを果たした。J1リーグで埼玉スタジアムのピッチに立った。
「自分のプレーでレッズを勝たせたい」
鈴木彩艶は小学5年生で浦和レッズの門戸を叩き、その思いでプレーし続けてきた。公式戦ではすでにプレーしていたが、J1リーグはやはり特別だった。
「(YBC)ルヴァンカップより少し緊張していました。でも、仲間の選手たちの声掛けもあって、いつも通りプレーすることができたと思います」
そう言うと彩艶は、人柄の良さが前面に出た柔和な笑顔を見せた。
生まれながらのGK。彩艶をこう表現しても差し支えない。
GKに限らずどのポジションでも、さらに言えばサッカーに限らずどのスポーツであっても一流になれたのではないかと思えるほどの身体能力を有する。
18歳にして190センチメートル、91キログラムと類まれな体格を誇り、この1年でひとまわり体を大きくした彩艶は、サッカーを始めた小学2年生のころから周囲の子供より体は大きかった。
体の大きい子がGKをやらされる。よくあるパターンだ。だが、彩艶は違った。
本格的にサッカーを始める1年ほど前の小学1年生のころ、先にサッカーを始めていた兄の練習相手としてシュートを止めていた。そこで彩艶はGKに目覚める。
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