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REDS COLUMN
2020年09月12日

偉大なストライカーが達成した偉大な記録

偉大すぎる記録だ。興梠慎三がJ1で積み重ねた得点は150。Jリーグ28年の歴史で過去にトップリーグでその数字を達成した選手は興梠のほかに6人しかいない。 9日の明治安田生命J1リーグ 第15節 サガン鳥栖戦【MATCH PARTNER 株式会社ナイキジャパン】で決めた150ゴール目は、『興梠らしい』と言える形の一つだった。 興梠は「PKとこぼれ球以外で点を決めたいと思っていましたが、こぼれ球というラッキーなゴールになりました」と苦笑した。実際に関根貴大が放ったミドルシュートのこぼれ球を押し込んだ。ただ、本当に「ラッキー」だったのだろうか。 左サイドから中央の関根貴大にパスを送った瞬間、ゴール前に猛然とダッシュする。走り込んできたレオナルドや相手と位置が重なるやいなや、フリースペースへと進行方向を変える。一人だけ違う動きをしていた。 その結果、こぼれ球に反応したのは興梠だけだった。シュートを打つまでの間、興梠は一度も動きを止めなかった。その動き、そしてJ1で149得点を重ねた経験やゴールの『嗅覚』によって生まれたゴールだった。 決して順風満帆なシーズンを過ごせてい...


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