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REDS COLUMN
2020年09月16日

咆哮から量産へ

青木拓矢が前線にロングパスを送ると、相手よりも一瞬速く反応して抜け出した。もう1人の相手に一度は追いつかれたものの、体でブロックして弾き飛ばし、倒れ込みながらシュートを流し込む。ボールは相手GKの股下を抜けてゴールに吸い込まれた。 咆哮。そして渾身のガッツポーズ。ゴール直後の様子は仲間に囲まれながら柔和な笑顔を見せた1点目とはまったく異なっていた。 明治安田生命J1リーグ 第16節 北海道コンサドーレ札幌戦。杉本健勇は2点をマークした。1点目は仲間たちに『プレゼント』されたゴールだった。ツートップで並び立った興梠慎三とPKについて話をしていたのは「だいぶ前から」だった。試合前にも興梠から言われていた。 「もしPKになったらお前が蹴っていいぞ」 その4日前、サガン鳥栖戦で興梠はJ1リーグ通算150ゴールを達成していた。その直後、149点目から150点目を決めるのに少し時間を要してしまったことについてこう話...


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