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REDS COLUMN
2024年05月09日

西川周作 J1リーグ600試合出場記念コラム 証言で見る600試合出場

選手が入場し、整列~握手~写真撮影~コイントス。そして選手たちがピッチに散り、ボールを蹴り合うなどしてキックオフを待つ。試合直前のおなじみの光景だ。 西川周作は自分が守るゴールに向かい、ボールを弾ませて芝の感触を確かめた後、股割りを始める。そして、ゴール裏にタオルを置きに来た副務の関 敏浩とハグをかわす。レフェリーが笛を吹くと、両チームの選手がボールをベンチに戻す。西川もペナルティーエリア内から左足でパントキック。ボールは、タッチラインで主務の塚越健太郎が持つボールザック(袋)に吸い込まれ、西川はチームメートが作る円陣に加わる。 キックオフ前のルーティンだが、最後のパントキックがボールザックに収まるところは、見ていて気持ちが良い。タッチラインで待ち構える主務の塚越氏は「いつから、どうして始めたのかはわからないですが、代々のマネージャーに引き継がれていますね。ボールが多少ズレても自分が取れば、気持ち良く試合に入れると思うので、しっかり取るように意識しています。でも周作さんが正確なボールを蹴ってくれるので難しくはないです」と楽しそうに語る。 西川がレッズに移籍してきた当時、マネージャ―だった水上裕文さん(現フットボール本部 アカデミー育成担当)は「キックオフ直前にはボールを4個ピッチに入れるんですが、返すときみんなバラバラにあっちこっちから来るので、1個でもザックに直接入れてくれればありがたいじゃないですか。そんなGKはそれまでいなかったです。それをやってるうちに『今日は入ってないよ』と僕が言うこともたまにあって、周作もよりしっかり狙うようになったんじゃないですか。やっぱりピンポイントで入ると気分が良いですよね。よく、『取るのがうまいね』と言われましたけど、違います。蹴るのがうまいんです。おそらく健太郎君もほとんど動いていないですよね。僕もそうでした。試合前のルーティンですけど、ある意味『伝統芸』みたいになってきましたね」 西川本人は「あれは浦和に来てから、かも」と語るので、レッズの名物シーンということになる。 関副務とのハグもルーティンの一つで、ハグするとき関は西川に「後ろは我慢だぞ」とか「今日も(失点)ゼロで」など短い声を掛ける。試合が始まったら勝利のためにスタッフができることは多くない。最後のエールだ。 「周作がレッズに入ってきたのは、2014年の宮崎トレーニングキャンプからなんですが、当時ヒザに痛みを抱えていて、つらそうだったのを覚えています」と関氏。「大分トリニータやサンフレッチェ広島でのプレーを見ていて『良いGKだな』と思っていました。足もとがうまいので、後ろからのビルドアップが命だったミシャ(ミハイロ ペトロヴィッチ)元監督のサッカーには必要だったんでしょうね。実際、その年は最後まで優勝争いしましたし」と振り返る。 「それまでのレッズのGKはみんなシュートストップはうまかったし、他に特長もありました。でも、足もとのうまさは周作が一番だと思います。周作の近くにボールがあると、相手のFWはプレスに行かないと正確なロングボールをフィードされるし、取りに行くとスコッとかわされて、近くの選手に付けられちゃう。厄介だったと思います」 それはレッズと対戦経験のある選手たちも語っている。去年の開幕戦でレッズから得点もした、当時FC東京の渡邊凌磨は「浦和とやるときにはあの人のロングキックに苦労させられました。浦和のビルドアップに対してうまく嵌めることができても、周作さんに返されたら、背後に蹴られちゃうというのもありました。逆に今は、何かあったらGKに下げればいい、というのもあるので、ボールを保持して相手のゴールに向かうという意味では、すごく大事なキーになっています」と言うし、横浜F・マリノス時代に2点、名古屋グランパス時代に5点、西川から計7得点している前田直輝は「松本山雅FCで初めて埼玉スタジアムに来たとき(2015年4月4日)、浦和の守備陣の威圧感がすごすぎて、自分の視野がすごく狭くなったイメージがあります」と振り返る。 また広島時代の西川の印象を、当時レッズで中心選手だった平川忠亮氏(現レッズユース監督)は「広島はビルドアップのときに周作も使ってフィールドプレーヤーが1人多い印象だった」と語っている。   レッズ加入後もその長所は健在で、ビルドアップの際、相手のハイプレスを受けてフ...


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