J1リーグ通算は歴代3位の158ゴール、浦和レッズでのJ1リーグ通算ゴールも109を数え、J1リーグ史上最長の9年連続2桁ゴールを達成するなど、活躍を続けてきた興梠慎三。しかし今、公式戦からは遠ざかっている。そんな状況の中、自身について、チームについて、そして応援してくれる人たちについて、何を思うのか。『浦和のエース』に聞いた。 (最近の調子、プレーの感覚はどうなのか？) 「忘れちゃいましたね、もう(苦笑)。やっぱり試合に出ないと分かりません。自分のコンディションは試合に出て分かります。トレーニングでコンディションが良くても試合になると全然違いますし、そういうさじ加減や、調子がいい悪いが分かるのは、試合に出てからですね。今は何とも言えないですよね」 (とはいえ、ケガから復帰した直後と比べればかなり良くなっているのではないか？) 「それはもちろんありますね。手術してずっと動いていなくて、ボールに触れられない期間が長かったので、コンディション的には悪かったですね。今はそれに比べたら全然大丈夫です。ただ、僕はトレーニングより試合でコンディションが上がっていきますし、試合に出てなんぼの選手だと思っていますので、出られなくなるとなかなか難しいですよね」 (ただ、「まだやれる」という気持ち、今出ている選手たちに負けないという気持ちはあるのではないか？) 「もちろん。それがなくなったら引退しますし、そういう気持ちはあります。でも、選ぶのは監督です」 (興梠選手は試合に出てコンディションを上げていくタイプという話もあったが、まず試合に出るために努力していることはあるのか？) 「試合に出るためにどうするという考えというよりは、今のコンディションを落とさないようにしようと思っています。シーズン序盤は連戦があったので、どこかでチャンスが来るだろうと思っていましたが、今は連戦も少なく、週に1回の試合と考えたときに、出場するのはなかなか難しいと思います。なので、現状よりもコンディションを落とさないようにしないといけないとずっと思っています」 (メニューがハードなトレーニングもしっかりとやれているという感覚はあるか？) 「試合に出られなかったら、試合に出ている選手たちよりもトレーニングしないといけないと思います。なかなか難しいですが、そういうことを考えてもしょうがないし、自分が今置かれている立場をしっかりと受け入れなければいけません」 (チームとしてはなかなか勝利できない試合が続いているが、そういう状況の中でチームのためにしようと考えていることはあるのか？) 「俺が試合に出てゴールを決めます、と言いたいですが、決めるのは監督ですし、まずは続けていくことだと思います。結果が出ないとここが悪い、ここがだめだと言い始めるので、そういうことはなくして...

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