ここまで公式戦24試合を戦い終えた今季の浦和レッズで唯一、1試合もメンバー入りしていない。しかし、昨季から良かったGKチームの雰囲気を「さらに良くしている」と3人が口をそろえ、トレーニングから明確な武器や成長を示している。 今季からレッズに加入したGK吉田 舜。チームが始動して約5ヵ月が経った今、どんなことを感じ、考えているのか。 この日の気分を聞かれると、「吉田の今の気分ですか？ どこどこの今の天気は？みたいですね」とおどけながら、「最高が10、最低が0で言ったら、5ですかね。普通です」と笑った。 「普段も5が多いのか？」と重ねて聞けば、「気分がいい日もあれば悪い日もあるので、それぞれですよ」と答える。そういう中で5ということは、吉田の今のフラットな考えを聞けたと言っていいだろう。 チームとして7連戦を闘い、2日のオフを経てトレーニングが再開した今週。吉田は特に肩肘張ることもなく、「いつも通り」に大原サッカー場に来たという。そしてその心境を独特な表現を用いて説明した。 「勉強しにきた、という感覚です。ジョアン(ミレッ)GKコーチの教えを体に覚えさせている段階なので」 勉強。吉田が加入した直後、トレーニングキャンプのころ、牲川歩見や鈴木彩艶は、吉田について「去年の自分を見ているみたい」と表現していた。吉田は勉強から自身の成長を実感できているのだろうか。 「それは随所に感じています。教えてもらっている方法を続けていけば、他の3人が実行している理想のGKの止め方ができるようになると感じていますし、それを無意識で実行できる場面は確実に増えています。考えながらプレーすることも大事ですが、僕は体で覚えたいタイプですし、自然に動くように体に染み込ませています」 随所に感じる中でも、特に成長を実感するポイントはあるのか。 「GKスキルですよね。シュートを止める。クロスに対して出る。そういう単純なこ...

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