2023年06月06日
タイトルと、アジアの闘いへ向けた新たなスタート。難しい試合への警戒と自信
アジアを制してから1ヵ月。また新たなタイトルとアジアへ向けた闘いが始まる。
7日、浦和レッズは浦和駒場スタジアムで行われる、天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 2回戦 関西大学戦に臨む。
マチェイ スコルジャ監督が「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)につながる最短の道」と表現した天皇杯。2019年、2022年のACLはいずれも前年の天皇杯を制したことで出場権を手にし、決勝に進出。そして記憶に新しい今年5月、浦和レッズは2022年大会で3度目のアジアの頂点に返り咲いた。
ただ、天皇杯の思い出は歓喜だけではない。昨年はチームとしては2試合目にあたる3回戦でザスパクサツ群馬を相手に辛酸をなめた。そして、レッズに限らずJ1リーグのチームが下部のカテゴリーのチームに敗れた例は枚挙にいとまがない。
本来は力の差があるはずなのに、なぜ難しい試合になってしまうのだろうか。
「シャーデンフロイデを知っていますか?」
岩尾 憲は、そう聞き返しながら他の大会とは違う天皇杯特有の難しさがあると説いた。
「人は、他人の不幸が好きだということです。日本語でも『隣の不幸は密の味』などを言いますよね。サッカーでも『ジャイアントキリング』とよく言われますが、ファン・サポーターの方々以外は格上と言われるチームが負けることを望んでいると思います」
カテゴリーが下のチームは負けて当たり前。だから負けても失うものはないし、第三者からすれば普通の出来事。カテゴリーが上のチームが負けてこそ、驚きであり話題になる。
そして、その望みがつくる雰囲気が結果につながると、岩尾は先日のACL決勝を例に挙...
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