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REDS COLUMN
2023年04月12日

かつての夢をまた一つ叶えるために。伊藤敦樹、『新・埼スタ』で闘う

「楽しみです、本当に。ようやくですし、楽しみでしかありません」 4月15日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ 第8節 北海道コンサドーレ札幌戦【MATCH PARTNER メディカル・ケア・サービス】、今季の埼玉スタジアムでの開幕戦を前に、伊藤敦樹はつくづくとそう話した。 「僕の感覚では、埼スタの満員の雰囲気がレッズのホームゲームです」 浦和レッズサポーターの敦樹少年は知っている。 埼玉スタジアムのあの熱狂を。 浦和レッズ選手の伊藤は知らない。 制限のない埼玉スタジアムのピッチで感じるファン・サポーターの応援を。 レッズでプレーする夢を叶えた。レッズに加入した2021年の開幕戦に先発出場してデビューしたが、当時はコロナ禍によって入場者数の上限は5,000人。スタジアムで聞こえるのは選手やスタッフが発するもの、場内アナウンス、そして観客が思わず漏らす程度のものしかなかった。 その約1年半後、AFCチャンピオンズリーグ2022 ノックアウトステージ 準決勝 全北現代モータースFCはファン・サポーターがつくる雰囲気に圧倒されると同時に、背中を押された。声出し可能エリアは南北ゴール裏のみ、さらに前後左右1席空ける制限もあったが、それでも「十分にすごかったし、本当に心強い」と感じた。 スタジアムへの入場者数の制限がなくなり、全席で声出し応援が可能になった今季。実家からほど近く、初めて観戦した記憶がないほどに小さいころからレッズの試合を観戦し、むしろ試合よりも友達とともに周囲で遊んでいた記憶の方が強く残っている「地元」の浦和駒場スタジアムでも、「100パーセントの応援はすごい」と思った。 「見る側からプレーする側に変わって気持ちの違いはあるかもし...


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