12日のゲーム中のことだった。プレーが切れた瞬間、左MFに入っていた宇賀神友弥が、同じ赤チームのFWデスポトビッチに強い口調で「指示」を出した。身振り手振りも交え、ロドリゴ通訳にもオーダーを出して、入念に確認をする。選手同士のこうしたコミュニケーションは珍しいことではない。ゲームが行なわれるピッチの上ではコーチングの声がひっきりなしに飛び交う。練習後に互いに話し合っている姿を見ることも多い。ただ、この日の宇賀神は、見方によってはかなり強く、デスポトビッチにプレーの修正を迫っていた。 「守備の部分でもうちょっと、というのがありました。前の人がもっと頑張ってくれないと、後ろの人たちは、相当、数的不利な状況を作られてしまうので。そこから...

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