2021年01月23日
24年目の野心
リカルド ロドリゲス監督が重要視するビルドアップのボールさばきはもちろん、ボールを奪いにいく際の反応速度が速い。21日のトレーニングで動きのキレが際立っていた選手がいた。
阿部勇樹だ。
開幕前のコンディショニングは選手各々、年齢や立場によって違うため一概に比較できないが、この日の阿部の動きは自主トレーニングを含めた準備の充実さと新シーズンに向かう意気込みを感じさせた。
昨年は阿部にとってつらいシーズンだった。ケガによってほとんどを棒に振り、公式戦の出場はわずか3試合。その3試合はJ1リーグのラスト3試合であり、開幕から10ヵ月近くもピッチに立てなかった。
ただ、そのケガは阿部を苦しめただけではなかった。ケガなどしないに越したことはない。16歳でプロデビューしてから18年のシーズンで「手術以外であれだけ離れることは初めて」だったが、長期離脱は本質を思い出させた。
「サッカーっていいな。みんなと一緒にサッカーができることは本当に幸せなことだ」
今年9月で40歳にな...
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