2018年04月12日
19年ぶりのタッグ
「この感じは久々だな」
4月2日、監督交代という激震が起きた直後の大原サッカー場。平川忠亮は重苦しい空気を正面から受け止めつつも、雲間から差し込む一筋の光を力強く感じ取っていた。
目の前には新しく指揮官となった大槻 毅新監督がいた。
「勝ち点一つ、勝ち星一つにこだわって、みんなでやっていこう」
張りのある声、歯切れの良い口調が耳に懐かしく響いた。平川の記憶の底では、約20年前の筑波大学時代の光景がよみがえっていた。
大槻監督は筑波大を1995年に卒業。ソニー仙台FCのプレーを経て、1998年から筑波大のコーチに就任していた。1998年4月に筑波大に入学した平川が当時のことを振り返る。
「筑波大蹴球部は、教授が監督を務め、ヘッドコーチは大学院生が務めるという流れがあるんです。当時はコーチ...

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