今年は、11月の試合が先日9日のサンフレッチェ広島戦と30日のファジアーノ岡山戦2試合しかなく、ホームゲームにいたっては一つもない。 本来なら、というと正確ではない。当初の見込みでは、と言い換えるが、11月1日のYBCルヴァンカップ決勝、16日の天皇杯準決勝、22日の決勝に出る予定(つもり)だったが、どれもなくなってしまった。寂しい限りだ。 これまで、こんなに試合が少ない11月ってあっただろうか、と調べてみると実はけっこうあった。 1997年は2ndステージの最終節がなんと10月4日だった。 なぜかというとワールドカップフランス大会のアジア最終予選の真っただ中だったからだ。最終予選は当初、セントラル方式で集中開催される予定だったのが、ホーム＆アウェイ方式になってしまったので、リーグ戦を早めに終わる日程にしたのだと思う。 だから11月にはもうJリーグの試合はなかったのだが、12月から天皇杯が始まるのでチームが完全オフになることはなかったし、何より日本初のワールドカップ出場という盛り上がりは、今の比ではなかった。選手のほとんどがJリーガーであり、その日本代表が毎週ワールドカップ予選を戦っていたのだから、物足りない気持ちには全くならなかった。結局、日本代表はイランとアジア第3代表を懸けて一発勝負の試合を行い勝った。それが11月16日の「ジョホールバルの歓喜」で、岡野雅行がVゴールを決めた日だった。後日、浦和駅西口を観衆で埋める形で報告集会が行われた。 この年の11月にレッズの試合はなかったが、寂しくなる暇がなかった。 2015年は2ステージ制が復活した年だった。 11月のリーグは2試合...

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