2015年12月18日
10年前の天皇杯と今季
「優勝した後、みんなで食事に行って『お前、日本に残れよ』という話をしたんです」と鈴木啓太は語る。
「優勝」というのは、10年前の第85回天皇杯全日本サッカー選手権のこと。「お前」というのは、2005年8月から2006年1月1日まで浦和レッズでプレーしたクロアチア人FW、トミスラフ・マリッチのことだ。
マリッチは移籍直後こそ、なかなか結果が出なかったが、尻上がりに調子を上げリーグ戦では13試合に出場して8得点。天皇杯では初戦の4回戦から清水エスパルスとの決勝までの5試合で毎回得点する活躍(6得点)を見せ、レッズが同大会で初優勝する原動力となった。初めての日本で公式戦21試合14得点(ヤマザキナビスコカップに3試合出場)という驚異的な活躍をしたマリッチだったが、レッズとの契約は更新されないことが決まっており、決勝の後の国立競技場では、チームへの貢献に感謝し、別れを惜しむレッズサポーターからのコールが鳴り止まなかった。もちろんサポーターのみならず、チームメ...

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