2020年03月21日
至福の開幕5連勝のクライマックスは~1996年 清尾 淳 シーズン開幕の記憶
開幕はいつも少しの不安と大きなワクワク感を持って迎えるものだが、1996年のレッズファン・サポーターは特に大きな希望を感じていた。
前年、指揮を執り、第1ステージ(当時はサントリーシリーズ)でチームを3位に導いたホルガー オジェック監督が続投。第2ステージ(当時はNICOSシリーズ)は8位に後退したが年間順位は14チーム中4位と、2年連続の最下位から躍進といえる成績を収めた。年間の総失点はリーグ2位の少なさだった。
加えて95年は、福田正博が32得点を挙げ、日本人初のJリーグ得点王に輝いていた。個人のものとは言え初めてのタイトル獲得は、3シーズンの中で最も大きな歓喜をファン・サポーターと浦和にもたらした。
その翌シーズンに期待を寄せないはずがない。96年はチームが16に増え、それまでホーム&アウェイの2回総当たりを2ステージ行っていたリーグ戦が1ステージのみ、すなわち年間30試合の勝点で優勝チームを決める方式に変わった。
3月16日(土)、レッズは4シーズン目にして初めてリーグ開幕戦をホームで迎えた。相手は柏レイソル。この年は2002年FIFAワールドカップの開催国が決まる予定になって...
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