６日のコンサドーレ札幌戦後、槙野智章はミックスゾーンをスタスタと歩いていった。視線を前方のどこか一点に据えたまま、厳しい表情で足早に通り過ぎようとする。そんな彼に、居合わせた報道陣の誰もが声をかけるのを躊躇ったのか、結局ひと言も発することなく彼はミックスゾーンを通過していった。浦和レッズへの加入後、初めてのことだった。 翌７日、槙野に少しは気持ちを持ち直せたか尋ねると、「まだ元気じゃないよ～」との言葉が返ってきた。それでも、苦笑いができる程度には回復していた。練習中のインターバル走の際には「行こう行こう！」と自身とチームメートたちを叱咤してもいた。それはカラ元気だったのだろうが、「切り替えないといけないし、そういうのを声や行...

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