2023年10月28日
第31節 vs 鹿島 試合後 岩政大樹監督(鹿島)
【岩政大樹監督(鹿島)】
「ホームの浦和レッズ戦は僕もよく知っていますが、このクラブのサポーター、そしてクラブに関わるみなさんが、1年で一番気合いが入ると言ってもいいくらいの試合だと認識しています。その試合を勝ちたかった、というのが一番です。
優勝がなくなるというのは、このクラブにとってすごく大きなことです。その可能性が少ないながらもあった中で戦っていて、それがゼロになったということで、この1週間は非常に苦しい1週間でしたが、練習からすごく集中して取り組んでくれて、それが今日の試合のピッチにも表れて、失点ゼロで抑えたということは高く評価してあげたいです。そこから先の相手を崩し切るところが1戦目同様にできなかったことは、お互いにそうかもしれませんが、次への課題となりました」
[質疑応答]
(岩政監督は個人の判断で相手を見て動かして崩していくという、個人のアイデアを生かしたい考えがあると思うが、浦和はオートマチック気味にポケットをしっかり取ってきていた。どちらがいいとは言えないが、監督としては、オートマチックにチームを作ったほうがいいか、個人のアイデアを存分に生かすか、どちらが点を取ることに近づけると思っているか?)
「それは選手によると思います。ポケットを取ることがゴールを取るための唯一の策ではありません。たとえば今日で言えば垣田(裕暉)を使いましたが、ポケットを取りたいのであれば、荒木遼太郎や土居聖真を使ったほうがいいかもしれません。であれば、チームとしてそこを取る形をオートマチックにやる、というのは一つの考え方かもしれませんが、ウチのサイドバックの特徴、今の攻撃陣の特徴、結果を出している選手たちの特徴を生かした上でゴールに迫っていくことは、どの監督も考えることだと思います。
オートマチックというか、パターンとしてニアゾーンを取っていく、というのは、パターンでやろうがやるまいが、相手が4バックなら結果的に見えるスペースではあります。そこはオートマチックかどうかはあまり関係がないような気がします」
(浦和レッズに対して仲間隼斗選手と垣田裕暉選手を先発させたが、その理由や狙い、評価は?)
「今日のスタメンの選手たちがおそらく今年のチームで、結果というものはサッカーではいろいろな捉え方をしますが、得点や失点だけではなく、チームを勝たせてきたという結果では、この11人が最も勝たせてきたと思っています。最もスタメンで出ている回数も多いでしょうし、チームとして出場時間もおそらく多いと思っています。
とは言え、僕は30数人の監督ですので、チームにいろいろな状況、勝ち負けがついてくる中で、11人だけを使って1年間試合をやるわけではありません。チームとして優勝を目指す中でいろいろなオプションを持たなければいけない、というのは認識しています。ウチは多才な攻撃陣を抱えていますが、良く言えば多才、悪く言えば少し特徴にばらつきがある選手たちですので、これをいかに勝てるチームにしていくか、というところを、僕なりに1年間取り組んできている中で、彼らを使うときも使わないときも当然ある、というだけの話です。
この2試合で使わなかったというだけで彼らに対する評価が低いわけでもないですし、彼らが今日くらい仕事をしてくれるのは僕もよく分かっているつもりです。その中で2試合外された、外されたという言い方もすごく難しいですが、選手たちにも何回か言っていますが、サッカーはルールが変わったんですよね。スタメン...
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