ピッチ上で唯一、黄色のユニフォームに身を包んだ選手が、仲間たちと共に歓喜の表情を見せる。 11月22日、中国広州で行われたアジア競技大会。女子サッカー決勝で、なでしこジャパンは強豪北朝鮮に１－０で勝利し、初優勝を果たした。 この大会で、２戦目から決勝までの３試合にフル出場したGKの山郷のぞみは、ピンチに動じない冷静さと思い切りの良さに加え、35歳という年齢を感じさせない研鑽を積んだ身体的なプレーでチームに貢献。久々の強豪との国際舞台での戦いに手ごたえを感じながら、歴史的瞬間をピッチで迎えていた。 それは２年前の、北京オリンピック代表からの落選という衝撃の出来事の直後、「見返してやりたい気持ちがある」と話していた山郷のぞみというフットボーラーにとって、リベンジを果たした瞬間にも思えた。 だが意外...

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