2022年02月11日
同級生からレッズのチームメートへ。流大コンビが見据えるFUJIFILM SUPER CUPとレッズでの未来
4年間、流通経済大学で同じ釜の飯を食べた。いわゆる『ツーカーの仲』。多くの言葉はいらない。
2人で共に取材を受ければ、必ずと言っていいほど宮本優太が先に話し始める。その際、安居海渡の様子をうかがうことはない。
一方の安居は、どっしりと構えているように見える。明らかに質問が自身に向いているとき以外、宮本よりも先に話そうとする気配がない。
「自分はよく喋る方ですし、キャプテンや副キャプテンをやっていましたので、監督に何かを聞かれたときにも率先して話すタイプでした。それが形になっていますね」
そのときも率先して話したのは、宮本だった。
特に打ち合わせをしたわけではないのか。そう問われると、笑いながら「全然していないです」と声を合わせた。『連係』は出来上がっている。
宮本は自称『誰にでもグイグイ行ってしまうタイプ』。シーズンオフには宇賀神友弥(FC岐阜)と話をする機会があったのだが、練習生として参加した昨年の沖縄トレーニングキャンプで宮本の性格を見抜いた宇賀神から、こう言葉を送られた。
「その感じでみんなと打ち解けていけば、気を使わずに生き生きとサッカーができると思う。チャンスは絶対にあるし、自信を持ってやっていけば大丈夫だから」
プロとしてチームメートになることは叶わなかったが、レッズで長年活躍した大学の先輩の言葉は「力になった」。
安居は加入前に先輩と話をしたかと問われても、「いや、ないです」と苦笑する。その一方で、SNSの浦和レッズオフィシャルアカウントで公開された動画では、宮本の質問に答えながら「一発芸は嫌いです」と言いながら、『レッズからオファーを受けたときの感情』や『ゴールパフォーマンス』では、表情を含めてまさに一発芸と言える仕草を見せた。
どちらが本当の安居なのか。
「あのインタビュー動画は頑張りました。『一発芸が嫌い』と言ったのは、自分がやるのは苦手ということですし、その後の『フリ』に使ったわけでもありません。そう思われそうで、ミスをしたと思いました」
自称「陰キャ」の安居は苦笑しながらそう答えた。
安居が頑張ったのはそれだけではない。
「いろいろな選手とコミュニケーションを取りながらやれています」
沖縄でのトレーニングキャンプ中、...
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