2025年06月17日
初戦を前に高まる期待とその背景
「ついに」臨むこの世界大会
浦和レッズは1992年以来、スーパーカップのような“1DAY MATCH”のものを含め、国内・国際合わせて130の公式大会に出場してきた(2ステージ時代の各ステージとチャンピオンシップはそれぞれ一つの大会としてカウント)。
どの大会に対しても「いよいよ」と、気持ちを新たにして臨んできたが、中でもJリーグ初の公式大会である1992年のJリーグヤマザキナビスコカップや1993年のJリーグ開幕、2004年のJリーグチャンピオンシップなどに際しては「とうとう」という意識が強かった。
そして、今週開幕したFIFAクラブワールドカップ2025。今は「ついに」という言葉が頭に浮かんでいる。かつてのヨーロッパ/サウスアメリカ インターコンチネンタルカップに始まり、世界クラブ選手権を経て、2023年までのFCWCに整備され、そして今回、FIFAワールドカップとほぼ同じレギュレーションに改編された新・FCWC。クラブの誕生から常に世界を目指してきたレッズが、ついにこの舞台に立つときが来た。そんな気分だ。
どう生かす、前回大会の経験
クラブワールドカップ4度目の出場となるレッズだが、2007年大会に出場した選手はもう誰もいない。8年前の2017年大会ですら、出場経験があるのは西川周作ただ1人だ。西川は広島時代の2012年にも開催地枠で出場しており、通算4度目の出場となるが、チームを見回すと前回2023年大会時に在籍していた選手は13人、出場となると8人、先発出場経験者は5人しか現在は残っていない。わずか2年前の大会なのだが、近年は選手が入れ替わるスピードが早い。
だが、その出場経験は今大会に臨むにあたって大きな財産になっている。
前回大会の3試合に先発フル出場した安居海渡は「(前回のFCWCに出場していることが)アドバンテージとまでは言えませんが、マンチェスター・シティ(FC)とやった経験は少なからず今回の大会にも力になると思います。相手がどんなチームでも、相手の名前にビビッて何もできないんじゃダメだと思っています」と語る。
西川周作は「(マンチェスター・シティ戦の)0-3という結果は心の底から悔しかったですし、今でも鮮明な記憶です。試合になったらスタンドも含めて圧倒されるような雰囲気だと思います。Jリーグではなかなか経験できないものなので、覚悟を持って入らないといけません」。それを仲間に伝えるのも自分の...
続きはサイトメンバーズ(月額330円/税込)にご登録いただくことで、お楽しみいただくことができます。
続きはサイトメンバーズ(月額330円/税込)にご登録いただくことで、お楽しみいただくことができます。