2017年01月12日
今季の足跡から抱く来季への期待―駒井善成
たしかに、かつてレッズに在籍したGKで、他チームで活躍する選手は少なくない気がする。順不同で、加藤順大(大宮)、西部洋平(鹿島→清水→湘南→川崎→清水)、徳重健太(神戸)、山岸範宏(北九州)、本間幸司(水戸)、忘れてはいけない来季から新潟で活躍するであろう大谷幸輝。
特にレッズで正GKとして出場した経験のない選手が他チームで出場機会を得るのは、もちろんうれしいことでもあるが、一度でもいいからレッズのユニフォームを着て、リーグ戦でゴールを守る姿を見たかったな、という複雑な思いにも駆られる。
もう一つ、レッズのGK事情に関して、忘れられないのは「二大巨頭」時代だ。レッズ発足時から1999年まで続いた「土田尚史・田北雄気」時代。そして2003年から2009年までの「山岸範宏・都築龍太」時代。年齢も経験値もほとんど同じ2人のGKが、一つのポジションをめぐって鎬を削る様は緊張感があった。表立ったものがない「静かな争い」は、凄みのある迫力として伝わってきたし、それがお互いの成長にもつながって行ったに違いない。
そして、いわゆる第3GK、第4GKには、なか...

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