浦和レッズは過去5回、J1リーグで2位になった。そのすべてを体験している人は相対的に少なくなってきたかもしれないが、2004年、2005年、2007年、2014年、2016年、それぞれの「2位」に対する、悔しさ、反省、憤りなどは人によりさまざまだろう。 横浜FC戦を前にすれば、当然のように2007年の最終節がよみがえる。 前年、レッズは初めてＪ1リーグのシャーレを掲げることができた。この年もシーズン途中までは2位につけていて、第20節で首位のガンバ大阪に勝って差を詰めると翌節で抜き去り、それ以降はJ1リーグ2連覇に向かってまっしぐらに進んでいた。初出場のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では日本勢として初めてこの大会を制した。アジア制覇を決めた11月14日の夜からは、3試合を残して「アジアとＪリーグの二冠」という心地良い響きが現実のものとなるのを待つ気分だった。 しかし、ACLを戦った疲れからか、足...

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