「あなたが選ぶレッズ最良のシーズンは？」 昨年までのJリーグ27シーズンをすべて体験している人たちに、こんな質問をしてランキングをつけたら、かなりの上位に入るに違いないのが2006年だろう。 ホームゲームを全試合無敗(15勝2分け)で終え、J1リーグ初優勝。優勝を決めた最終節ではJ1最多入場者記録を更新(6万2,241人＝現在は歴代3位)、さらにその後の第86回天皇杯では前年に続いてJリーグ勢として初の2連覇を達成し、大きなタイトル2冠でシーズンを締めくくったのだから、多くのファン・サポーターが幸せな気分で1年を過ごしたことは間違いない。 その2006年の開幕時を振り返ろう。 この年は、前シーズンの終わりにFWワシントンを獲得。年が明けてから左サイドの相馬崇人、元日本代表FWの黒部光昭の移籍が発表された。さらに1月半ばになって、ドイツでプレーしていた小野伸二が復帰すると伝えられ、「贅沢な陣容」と呼ばれるほどの顔ぶれになった。 たとえばシーズン公式戦の開幕となったゼロックススーパーカップのメンバーを見ると、先発はGKに都築龍太、3...

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