2014年08月14日
ベンチにいた仲間~第19回全日本女子ユース(U-15)選手権準々決勝~
どこからか声がした。
「アオハルも入れてあげて」
(アオハル? 青木春佳のことか?)
7月29日(火)、大阪・J-GREEN堺。第19回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権準々決勝。広島県の名門・青崎サッカークラブ Hanako Clover'sと対戦した浦和レッズレディースジュニアユースは、前半8分に左サイドハーフの高山のはらが遠めからシュートを決めて先制する。しかし後半14分、CKからヘディングシュートを決められ同点に追いつかれた。後半に入ってから追加点を取るチャンスが何度かあったが、いずれも相手の速い寄せでシュートを阻まれた。30分に轡田歩が放ったシュートは相手のGKを越えてゴールに吸い込まれるかに見えたが、バーに当たり真下に落ちた。
(これが入らないなんて、ツイていない)
嫌な感じだった。
4分のアディショナルタイムが過ぎ、ホイッスル。後半終了。すぐにPK戦となる。キッカーの順番を決め、PK戦に向けて全員が心を一つにする。その円陣を組むときに冒頭の声がしたのだった。
「アオハル」こと、青木春佳...
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