【岩舘 直】 (練習後、長い時間ファン・サポーターのみなさんと触れ合っていたが？) 「こんなに待っていてくれたのはうれしかったです。いつも、できる限り、ファン・サポーターのみなさんと何か一言は話したいと思っています。それは、初めての人でも、何か話せればと思っています。ファンサービスだと、どうしても流れていくだけのような形になってしまうことがあるので、それだと少し嫌だなというか、少しでも関わりを持てたらなと思ってやっていました」 (そういう気持ちが伝わって、こういった後押しにつながっていったと思うが？) 「それをすることで覚えることができます。この間来てくれた子だな、とか、そういうことでコミュニケーションが積み重なって、また次に来たときに違う話ができたりしました。流れ作業のような、初めてなのか、2回目なのか分からないまま過ぎていくのではなく、積み重ねができることが良くて、そういうことで絡むようになった人たちが残ってくれたりしてくれていたので、ありがたかったです」 (その行動が5年半続いていたが？) 「そうですね。あとは、浦和レッズというスター選手がたくさんいる中で、自分にはそういう時間があったので(笑)。他の人たちがそれをやると終わらなくなってしまうので、自分には確保できる時間だったので、できた部分でもあります。5年前は一言、二言話すのがやっとだった子供が、べらべらしゃべったり(笑)。赤ちゃんだった子供が少年になって、一丁前に感情みたいなものを出して、この状況を理解して寂しがったりしてくれます。会えなくなることを分かるようになって、なんの気なしに話し掛けてきた子供が、逆に話せなくなってしまって。そういう成長を5年半もいると感じられて良かったです」 (ピッチの上で感じた5年半はどういったものだったか？) 「レベルの高さは当然ありました。それよりも、ファン・サポーターの熱、熱さ、熱量がこのクラブは特別なんだな、とあらためて感じさせてもらいました。根付いているこの街の文化になっているじゃないですか。それってすごいなって思います。誰しもが名前をしっていて、自然と生活の中に浦和レッズがありました」 (今更だが、水戸ホーリーホックから浦和レッズに加入したきっかけは？) 「浦和レッズが山岸さんの移籍に伴って、シーズンの途中でGKが2人になってしまうので、練習要因でいいから1人来てもらえる選手を探していました。やっぱりJ2以上でプレーし...

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