【小泉佳穂】 (ここ2ヵ月くらいでチームが勝てるようになってきたが、感触はどうか？) 「チームとしてやりたいサッカーの方向性は明確に定まってきて、結果がそれについてきています。あまり負けなくなったので、チームとしては大きく成長できているのかなと思います」 (3月くらいの試合は前線で絡むことを期待されながら、降りてきてビルドアップに助けないとうまくいかない時期があり、そこから今は前で待ってキャスパー ユンカー選手とコンビネーションするシーンも増えてきたと思うが、その変化をどう感じているか？) 「あまり降りすぎないようにということは自分としては意識してはいますが、ここ1ヵ月くらい勝てているのは、キャスパーの得点力によるところもすごく大きいと思います。 逆に言うと、自分たちでボールを持って、自分たちの時間を作ることができていない試合も多いので、まだまだ改善の余地というか、チームとして足りないところはたくさんあると思います」 (今日から湘南ベルマーレ戦を念頭に置きつつ、すぐに柏レイソル戦もあるということで、相手のディフェンスラインが3枚のときのトレーニングもやっていたと思う。相手が3枚のときの方がスムーズさを欠いている試合が多いと思うが？) 「相手が3枚というか、実質5枚ですが、5枚のときはポジショニングでの優位が取りづらくなります。横のスペースを5人で埋めるので、選手間の横のスペースが狭くなりますし、その分、間にポジショニングをとって、優位を取ることがやりづらくなるのは間違いありません。 ただ、やりづらいのは確かでしょうが、逆に後ろに5枚かかっているということは、前の人数が足りていないということですし、相手の人数が足りないところで優位性を取ることをもっと意識できたらいいのではないかと思います」 (6月13日に浦和駒場スタジアムで行われたJリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第2戦 ヴィッセル神戸戦でレッズ加入後初ゴールを決めた感想は？) 「結構長くかかってしまったので、早く1点目が欲しい気持ちはありましたが、今回のゴールはおまけみたいなものというか、おこぼれなので、そこまでうれしい気持ちではありませんでした。 ? (FC)琉球での1年目は点を取れませんでしたし、2年目も点を取ったのは時間がかかったので、これからもっと自分なりの形で得点を積み重ねていきたいと思います」 (琉球では2年目の9月が初ゴールだったが、それからシーズン後半戦で8ゴールを決めた。その経験も踏まえつつ、これからゴールを積み重ねられそうな感覚はあるか？) 「そのときの試合で求められている役割もたくさんあるので、それをこなしつつ、チームが勝つために何をするかが一番大事です。自分が点を取れないよりも試合に負ける方がはるかに嫌なので、まずは試合に負けない、試合に勝つということを考えた上で、自分が点を取って勝利に導ければ一番いいです。チームが勝つために自分の得点が必要になってくることは間違いありませんので、チームが勝つための得点を増やしていきたいです。 逆に言うとまだまだ点を取ってチームを勝たせる能力は足りていないというか、まだJ1クラスではないので、トレーニングして、試合で結果を残していきたいと思います」 (まずは試合に勝つことを考えるとなると、湘南戦で勝つために大事になりそうなことはどんなことか？) 「(YBCルヴァンカップ プレーオフステージの)神戸戦2試合と(天皇杯 2回戦のカターレ)富山戦もそうでしたが、まだまだ粗があるというか、(リカルド ロドリゲス)監督が求めていることにも全然達していませんし、自分たちとしても全く内容には納得いっていません。もちろん結果が一番大事ですが、内容が悪いのに結果がいいときが一番危ないと思うので、もっともっと内容を良くしなければいけません。 具体的にはたくさんありすぎますが、例えば、神戸戦は相手にゲームを支配されている時間があまりにも長かったですし、もっと自分たちがボールを保持してゲームを支配する時間を作らないと、特に夏場になってくるとフィジカル的にもきつくなってきます。そのためのチームとしての攻撃のやり方と、ボールを奪い返すための守備のやり方は両方ともまだまだ足りないと思います。ただ、急に良くはならないと思いますし、トレーニングから現状に満足せずにやっていくしかないと思います」 (小泉選手は課題を多く口にしているが、浦和の攻撃で欠かせない存在になっている。手応えをつかんでいることや収穫はないのか？） 「個人についてはあまり思い浮かばなくて、まだあらゆる面で足りないのはもちろんそうなのですが、いや、あまりそう思っていることがなくて、どちらかというと足りないところばかりなので、まだまだだなと思ってや...

---

続きはサイトメンバーズ(月額330円/税込)にご登録いただくことで、お楽しみいただくことができます。