20日、大原サッカー場でのトレーニング。選手、スタッフの手首にはそろいのシリコンブレスが巻かれていた。オレンジのブレスには、『２ 共に戦おう泰史』の文字が黒く記されている。 大宮アルディージャ所属で背番号『２』を着けるＤＦ、塚本泰史選手が右大腿骨骨肉腫を患っていることを公表したのは２月27日。その事実は、大宮アルディージャの選手・スタッフやファン・サポーターの方々だけではなく、多くのサッカーに携わる人間に少なからぬショックを与えた。 「信じられなかったです」 そう語るのは、高崎寛之だ。 高崎にとって、塚本選手は駒澤大学のチームメート。塚本選手が守り、高崎がゴールを決めて勝った試合がいくつもあった。 「僕も記者会見後のニュースで知って、すぐに本人に電話して確認...

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