2012年11月20日
『ボールを蹴って、人生を変えた男たち #4』マルシオ リシャルデス 第3回
僕の両親は共働きでした。兄弟は2歳上の兄と5歳下の弟がいました。家はあまり裕福ではないし、余裕はありませんでした。もちろん、それは恥ずかしいことではありません。それが僕の中でのモチベーションにつながって、今の自分があるからです。
その中で、家族の存在は、常に大きいものでした。家族は、僕がプロとしてのキャリアをスタートさせて、遠征に行く度に心配をしてくれていたと思います。
たいてい、僕らのような選手が最初にキャリアをスタートするクラブというのは、環境的に厳しいクラブが多いんですね。食事がちゃんと配給されなかったり、ユニフォームやスパイクも用意されていなかったりと、苦しいスタートになる。
だから、僕がつらいとき、母は何度か、もう戻ってきていいんだよ、と声を掛けてくれました。たぶん、彼女の中でもプロの世界は厳しいと分かっていたから、うまく行く可能性...

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