2012年11月19日
『ボールを蹴って、人生を変えた男たち #4』マルシオ リシャルデス 第2回
僕の武器の一つに、FKがありますよね。それも子供時代に、道ばたの遊びの中でベースが培われたのだと思います。
10歳から12歳くらいのころ、『リバウンド』と呼ばれる遊びがはやっていたんですね。道に木の棒で、ゴールを作るんですけど、2人1組の2チームに分かれて、合計得点を競うものでした。一方のチームの2人がGKとしてゴールに入り、守ります。そして、攻撃側は、1人が20メートルくらいからFKを蹴る。もう一人は、ゴール近くにポジションして、もし守る側が弾いたり、ポストに当たって跳ね返ったりしたら、それをゴールする役割でした。それぞれ1人につき3回のキックチャンスがありました。
ゴールの中に、GKが2人いるというところに難しさがあったんですが、僕はその遊びが得意だったんです。20メートルというと、10歳から12歳では結構難しいキックになりますけど、かなり決めていました。だから、そのときに自分はFKが得意なんだと自信を持ったんですね。
当時は、いつも年上の人たちと遊んでいました。上は18歳くらいまでの人がいて、当然、年齢の高い人を中心に遊んでいましたから、誰がそのリバウンドのメンバーに入れるか、というのは、年下の僕...
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