2025年04月19日
渡邊凌磨はチームの中心で水の流れをつくっていく「どのチームにも勝てる自信がある」
渡邊凌磨は、独特の言い回しと間でしみじみと振り返ってくれた。
「あらためてサッカーって11人でやるスポーツだということを再確認した試合でした」
そう言って例を挙げる。
「レッドカードが出て1人少なくなって10対11で戦うことになっても、10人のほうがチームとして機能したり、戦うことができたりするじゃないですか。それってピッチにいる10人が1人少なくなったことを理解して、役割を全うするからだと思うんです」
サッカーにおいては稀というよりも、往々にしてある事象だ。1人少ないチームのほうがお互いにカバーし合うことで健闘し、数的不利を覆す。
退場者を出した試合ではなかったが、渡邊が言わんとすることはすぐに理解できた。2-0で快勝した明治安田J1リーグ第10節のFC町田ゼルビア戦を指していた。
「それをすごく感じられた試合でした。サッカーって1人でも、チームとしてやろうとしていることを理解できていない選手がいると、相手にスキを突かれたり、崩れてしまったりすることがある。町田戦は、ピッチにいる11人がそれぞれの役割を全うしていた。チームとしてミスが少なかったこともありますし、攻撃と守備に分かれたときも、それぞれがその役割を担っていたというのが大きかった」
その町田戦に、今季主戦場としていたボランチではなく、1列前のトップ下で出場すると、38分には西川周作からの縦パスを素早くフリックして、松尾佑介のゴールをお膳立てした。
「シュウさん(西川周作)はあの試合で縦パスを何本も狙ってくれていて、目が合っていたのですが、たぶん出せたのは2本くらい。そうした事前のコミュニケーションから、いつパスが出てきてもおかしくはないという状況をつくってくれていたのは、シュウさんのおかげでもある。ボールが入ってきたら、あとは(松尾)佑介と2人の関係性でプレーできたので、あれを決めた佑介はもちろんすごいけど、こ...

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