6月13日(土)夕方、平川忠亮は、チームスタッフ2人とともに、埼玉県志木市のフットサルコートを訪れた。埼玉県のブラインドサッカーチーム『埼玉T.wings』のブラインドサッカー体験会に参加するためだった。 平川は3月27日のトレーニング中、顔にボールがあたり、その衝撃で一時的に目が見えなくなったことがあった。「目は開けられるけど、真っ白で何も見えない」という状態が数時間続き、その後は少しずつ視力は回復したものの、完全に戻らないままで3日ほど生活したという。「1人じゃ歩くこともできないし、物も取れません。電話にしても、スマートフォンはタッチスクリーンですから、見えなければ何も分からない。本当に怖いし、不便で、周りの人の助けがないと何もできない状況でした」。幸いにして、約1週間でトレーニングに復帰できるまで回復した。その後、公式戦にも出場し、影響を感じさせないプレーを見せるが、目を負...

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