8月も下旬にさしかかった大原サッカー場には、久しぶりに見る顔があった。矢島慎也がU-19日本代表のスペイン遠征から帰ってきたのだ。 昨シーズンにレッズユースから加入した矢島は、チームでは2シャドーの一角を争っている。「ベンチに入るのにも必死です」と、ことあるごとに大原サッカー場で矢島は口にするが、それもそのはずだ。今季は柏木陽介、原口元気、マルシオ リシャルデスに加え、梅崎 司や山田直輝、関口訓充といったA代表経験者たちもこのポジションで起用されることがある。選手層が厚いレッズの中でも、最激戦区と言って差し支えないだろう。その中でも矢島は出場機会を掴み、今季はここまで公式戦6試合に出場して5月18日のサガン鳥栖戦ではＪリーグ初ゴールもマークし...

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