埼玉スタジアムのピッチに頼れる男が帰ってきた。 3日のサンフレッチェ広島戦は、敗れれば首位との勝ち点差が8になってしまう、負けられない戦いだった。柏木陽介の言葉を借りれば、「首位と勝ち点差8になったら優勝は難しい」。そんな一戦のピッチに、数々の修羅場を乗り越えてきた背番号13が立っていた。 7月10日のFC東京戦の後半に負傷して以来、啓太は大原でのリハビリの日々を送ることになった。 その後、チームは苦しい戦いが続いた。 手を抜いている選手がいたわけではないし、戦っていない選手がいたわけでもない。それでも、チーム全体がどことなく噛み合わなかったように見え、勝ちたい気持ちが空回りしていたように見えた。 昨シーズン、ミシャ監督が就任して以来、ケガや出場停止以...

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