2012年04月30日
再会
キックオフから1分50秒あまり、自陣ペナルティエリア右へとFKのボールが飛ぶ。
槙野智章がカブって届かなかったボールを、田中マルクス闘莉王が胸で処理する。その瞬間のことを、平川忠亮は「アイツの得意の形ですからね。ヤバイと思った」と振り返る。闘莉王は2008年ACL準々決勝第2戦でも、あのときの方が角度はなかったが、同じようなパターンからゴールを決めている。
名古屋グランパス戦、ゴール前正面にいた平川は闘莉王のシュートを確信し、すぐにGK加藤順大のカバーへと向かった。右足から放たれたシュートは、幸いにも加藤の正面へと飛び、弾かれる。
「相手に競ると思わせておいて、スッと下がってボール受けたり、逆に最初は下がっておいて、前に出てヘッドしたり。ああいうの巧いですからね」
かつての同僚の、力強さだけではない精緻なプレーぶりを平川は懐かし...

続きはサイトメンバーズ(月額330円/税込)にご登録いただくことで、お楽しみいただくことができます。

続きはサイトメンバーズ(月額330円/税込)にご登録いただくことで、お楽しみいただくことができます。