「いやあ、切り替えられていなかったですね」 1月31日、始動から1週間ほど経過し、今シーズンもレッズレディースのキャプテンを務める矢野喬子に、新年をどう迎えたか聞くと、彼女らしい少しサバサバとした口調で、そう返ってきた。 「切り替えられていなかった」というのは、昨季の全日本女子サッカー選手権での敗戦のことからだった。 レッズレディースは、2011シーズン、プレナスなでしこリーグで早々に優勝争いから退き、後半戦で意地を見せたものの、結果的に３位で終えていた。そして、迎えた全日本女子サッカー選手権。３年連続となる元日の決勝の舞台を目指して戦ったが、準々決勝でアルビレックス新潟レディースに発足以来、初めての敗戦を喫して、過去２シーズンよりも早く、シーズンを終えていた。 矢野は「だから選手権の決勝も見...

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