きっかけはエジミウソンだった――。 25日10時からのトレーニング、メニューとメニューの合間に、エジミウソンはＧＫ大谷へ「オータニ！イギータ！」と呼びかけてボールを蹴った。 イギータとは元コロンビア代表のＧＫレネ・イギータのこと。しかし、ここでエジミウソンが言っているのは、そのイギータが得意としていたプレーを指す。ダイビングヘッドのようにピッチに身を投げ出しながら、揃えた両足のかかとでボールを蹴り返す技だ。エジミウソンの意図をすぐに察した大谷は、飛んで来るボールにタイミングを合わせ、サソリのように背をそらせながらかかとで蹴り返そうとする。大谷はかかとにボールを当てるところまではいくのだが、しかし、うまく返すことができない。数回のチャレンジを繰り返したのだが、残念ながら成...

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