三月の雨と四月の風が美しい五月を作る、ドイツにはそんな諺がある。 5月3日のFC東京戦を皮切りに6勝1分け、それもヤマザキナビスコカップはターンオーバーで選手を入れ替えながらの成績である。 ミシャの手腕もある。スタッフの支えもある。選手のがんばりもある。 しかし、3月の豪雨がこのチームに何かをもたらしたことも事実だろう。 できればあんなことが起こらなければよかったけれど、豪雨後の浦和レッズは試行錯誤しながらも、しっかりと歩き始めているように、僕の目には映っている。 スタジアムにも、まるでタンカーの座礁で汚された海が少しずつ自浄作用で元の美しい海へと戻ってゆくかのように、レッズを愛する人、サッカーを愛する人たちが戻ってきているように感じる。 ここ数年、ここまで気分のよい週末が続くことはなかったので、なんだかちょっ...


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