セカンドステージが始まって10日が過ぎた。 この原稿を書いている時点で、浦和レッズの戦績は1勝1分1敗だ。 アルウィン松本(松本平広域公園総合球技場)での試合は、後半やや苦しめられたものの、実力通りの勝ち点3を得た。 モンテディオ山形戦は相手の堅守を崩しきれず、勝ち点1しかとれなかった。おまけに最後の最後で那須大亮の退場という欲しくもないおまけもついてしまった。 これでリーグ戦は通算19戦負けなし、と書けばポジティブに響くが、引き分けを続けていくことは毎試合勝ち点を2ずつ失ってゆくことも意味する。 セカンドステージ第3節、7月19日の夜、レッズはホームにサンフレッチェ広島を迎えた。 試合前には美しい虹がバックスタンドの向こう側にかかっていた。 ゴール裏の最前列では、15ヵ月振りに大旗が打ち振られていた。 北側のゴール裏スタンドは、選手の入場とともに巨大なフラッグで覆われた。 すべては順調に運び、世界は今日もレッズの味方をしてくれているかのような光景だった。 でも、実を言うと、僕自身は試合前からなんとなく嫌な予感がしていた。連続無敗記録が終わるとしたら、たぶんこの試合だろう、と。 いい予感はあまり当たらないが、嫌な予感はよく当たる。 レ...


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