素晴らしいゲームだった。(こういう書き出しの原稿はあまり書いた記憶がないが、たまには悪くない) 5月2日土曜日、サイスタは今季初めて、満員の観衆でスタンドが埋まった。 キックオフの5分前、僕は北側のゴール裏にある電光掲示の屋上に上り、真っ赤に埋め尽くされたスタンドを俯瞰していた。 何度見ても、圧巻の一言に尽きる。チームの調子が良くても悪くても、この眺めにはいつも鳥肌が立ち、なぜか涙腺を刺激される。心を揺さぶられる。 午後2時3分キックオフ。そこからの90分間(+6分)、浦和レッズは久しぶりに見事なゲームを見せてくれた。 この一ヶ月は、良いことと悪いことが半々の日々だった。4月、ACLとJ1の試合が計7試合、浦和レッズはシーズン当初の計画通り、ターンオーバー制でこのスケジュールをこなした。残した数字は、4勝2分1敗。 まず悪い方の話を少ししよう。 北京国安、水原三星ブルーウィングス、ブリスベン・ロアーの3チームと戦ったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージは、まったく結果を出せずに終わった。この原稿を書いている時点でまだブリスベン戦の結果は出ていないが、5試合で1分4敗、...
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