ACL2007優勝祝賀会
[クラブ]6日、さいたま市内のホテルで「AFCチャンピオンズリーグ2007優勝祝賀会」が開かれました。開宴直後、真っ赤な照明に会場が包まれる中で、オジェック監督、選手、コーチ陣が壇上に登場しました。
キャプテンの山田暢久はACL優勝のトロフィーを持っての入場となりました。MCから「ACL優勝、おめでとうございます」と声がかかると、会場全体から大きな拍手がわきました。
藤口光紀代表が「埼玉県、さいたま市、県民、市民の皆さん、力強くサポートしてくれるパートナーの皆さん、本当にありがとうございます」と挨拶。そして「何よりも熱く熱くサポートしてくれているサポーターの皆さんに心から感謝したいです」と続けました。さらに藤口代表は「ACLの優勝でCWCに参加できます。アジアを制した、浦和レッズだからこそ、参加できるもの。選手にとってもそうそうある機会ではないし、世界のクラブでも限られた選手しか参加できない。思う存分、力を発揮してほしい。CWCには今まで以上のご声援とご支援、パワーをください。そして一緒に戦って美酒を味わいたいと思います」と感謝の言葉を述べました。
続いて上田清司埼玉県知事が壇上に。「埼玉の宝である浦和が日本の宝になった記念すべきとき。心からアジアチャンピオンになったことを、社長、監督、選手、パートナー、そしてサポーターの皆さんとともにお喜び申し上げたい。日本のサッカーの力をレッズが上げたという歴史的業績をさらに高めて、県民、国民の誇りとなるようにしていただきたい」という上田知事から言葉が掛けられました。その後、しばし歓談の後、「藤口様、オジェック様、そして親愛なる浦和レッズの皆様へ」と銘打たれた1通のメッセージが紹介されました。差出人はFCバイエルン・ミュンヘンのカール・ハインツ・ルムメニゲ会長でした。
【カール・ハインツ・ルムメニゲ会長からのメッセージ】
「浦和レッズがアジアナンバー1になったことを祝福でき、個人的にも大変うれしく思っております。2年半前にお互いのクラブの目標を語り合ったのをよく覚えております。その最初の会合から思いがけなくはじまった真実のラブストーリーのような関係は急速に発展し、さらには実り、ひとつの幸せな結末を迎えたということだと思います。
私たちは多くの楽しい時間を共有し、2006年の夏にさいたまシティカップの前座で行なわれたOB戦でも親交を深めることができました。浦和レッズがFCバイエルンのスポーツやビジネス哲学をうまく日本のサッカー文化や伝統に融合させたことにFCバイエルン経営陣のメンバーすべてが驚いています。世界中の人々はどのようにしてこういった協力体制を築くことができたのか興味を持っていることでしょう。紙面で浦和レッズのことを『アジアのFCバイエルン』と表現されているのを見ると、非常に誇らしく思います。
今、私たちからひとつアドバイスをするとすれば、今回の優勝はもちろん喜ぶべきことですがあまり長くその余韻に浸ることなく、切り替えて成長を続けてほしいということです。なぜなら、これからがより大変だからです。今現在は誰からも愛される浦和レッズですが、新しいシーズンがはじまれば、他のチームからは一番に倒したいチームとして意識されます。Jリーグだけではなく、他のアジアの国々からも同じように意識されます。浦和レッズは『君臨する王』であり、誰もがその王冠を狙っているのです。
浦和レッズの幸運と成功を祈っております。特に自国で開催されるクラブ・ワールドカップでの浦和レッズの健闘を祈っております。この大会は日本サッカー、そしてJリーグの真のリーダーの着実な発展を世界に向けて示す格好の舞台であると思います」
会場が大きな拍手に包まれた後、壇上中央のオジェック監督が挨拶しました。
「今シーズン、チームは高い目標を設定し、長い間高いレベルでプレーし続けてきたと思っています。まさに今夜の祝賀会の存在が、その証明のひとつだと思います。お集まりの皆様からは多くのサポートをいただいたこと、この場をお借りして御礼を申し上げます。来季も変わらぬサポートを!そして、また一緒に結果を残しましょう」
最後は選手を代表し、山田が「クラブ・ワールドカップはアジア代表として堂々と戦ってきます。また声援とサポートを宜しくお願いします。今日はありがとうございました!」と挨拶をしました。
会場からは大きな拍手とともに、「頑張れ~!」「頼むぞ~!」などの声援を浴びながら、選手たちは祝賀会会場を後にしました。