2007シーズン終了にあたって
[クラブ]2007シーズン終了にあたり、浦和レッズは、クラブ内でレビューを行いました。今シーズンの成果と課題を確認し検証することで、来シーズンのさらなる飛躍につなげることを目的とするものです。
今シーズンは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)初制覇、FIFAクラブワールドカップ(CWC)3位、Jリーグ2位などの成績を収めました。このほどまとめました分析、検証につきまして、下記の通り、概要をお知らせいたします。1年間を通じて、ともに闘っていただきましたファン・サポーターの皆様には、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
2007シーズンは、Jリーグ初制覇の実績をもたらし退任したブッフバルト監督に代わり、オジェック監督が就任しました。新体制の1年目にあたっては、現有勢力維持という前提条件の中で、「前年までのJリーグ王者の戦い方を継続しながら、新しいスタイルにも挑戦していく」という考え方のもと、Jリーグ連覇とアジア制覇を目標に掲げました。
シーズンに入ってからは、徐々に「強固で安定した守備」をベースにチーム作りを進め、結果としても数字で表されるように非常に強いディフェンス能力を備えて戦えました。攻撃については、スピーディーな試合運びをした時期もありましたが、FW陣にけが人が多かったこともあり、得点力には課題を残しました。シーズンを通じて言えることは、「堅牢な守備を土台とする勝負強い試合運びを展開した」ことだと考えています。
海外での試合の挑戦については、移動距離が非常に長く、また厳しい環境の中でのACL初挑戦となりましたが、日本勢として初の制覇を成し遂げました。その後、アジア王者として、世界一を決めるFIFAクラブワールドカップにもJリーグクラブとして初出場を果たしました。準々決勝で圧勝し、準決勝で欧州王者ACミランに敗れましたが、3位決定戦でアフリカ代表エトワール・サヘルを破り「クラブワールドカップ3位」の座につくことができました。この結果は、「クラブとチーム、ファン・サポーターが一体となって目標に向かった賜物であり、初めてのアジア挑戦、初めての世界との戦いにもかかわらず、チーム・選手はおおいに成長し、また結果も出せた」と評価しています。
国内については、Jリーグでは、夏場の苦しい連戦を乗り切り首位に立った後、その座を維持してきましたが、ACLの最後の戦いと重なった11月以降の終盤に失速したことが影響して、最終節の34節で首位を明け渡して2位となり連覇を逃しました。ヤマザキナビスコカップは準々決勝、天皇杯4回戦で敗退しました。Jリーグについては、「海外11試合を合わせ計59試合(公式戦は海外9試合を含む計56試合)というハードスケジュールでの戦いの中で、いくつかの面において2冠を取るには力量が不足していた。ただ、国内外での過酷な戦いは、今後に向けて非常に貴重な経験になった」と考えています。
なお、来季については、「強い守備」というベースから発展させて「強くて魅力あるサッカー」を追求していきます。詳しい方針については、年明け1月中にお知らせする予定です。
浦和レッドダイヤモンズ