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120分の激闘。加藤が3点目挙げるも、PKで力尽く

クラブインフォメーション

120分の激闘。加藤が3点目挙げるも、PKで力尽く

[レディース]

本日、26日朝(現地時間25日18:00)、FIFA U-17女子ワールドカップ、トリニダード・トバゴ2010に出場中のU-17日本女子代表が日本の代表チームとしては初となる、FIFA主催大会の優勝を掛けて、韓国代表と対戦した。

韓国代表とは、この大会の予選を兼ねた昨年11月のU-16アジア女子選手権の準決勝で対戦し、0-1で敗れていた。
浦和レッズJrユースレディース所属の加藤千佳は、FWで先発出場、DF長嶋洸は、ベンチスタートとなった。
お互いを知り尽くしたアジアのライバルが相手であり、また決勝戦という独特の雰囲気の中で固い試合が予想されたが、試合は、序盤から激しく動いた。
6分、ミドルシュートで先制を許してしまう。序盤の失点で不安がよぎったが、ヤングなでしこたちは勇敢だった。すぐさま10分、CKのこぼれ球から同点に。続く17分には追加点を挙げ、逆転。試合を優位に進める。しかし、このままリードして前半終了かと思われたアディショナルタイムに直接FKを決められ、2-2で前半を折り返す。
そして、迎えた後半57分、左サイドからのクロスに飛び込んだ加藤がゴールネットを揺らし3-2、再度勝ち越して、優勝に向け突き進んでいった。しかし、79分、粘る韓国にまたしてもミドルシュートを決められ同点。試合は延長戦に突入した。
テクニックと運動量に優れる日本、フィジカルに優れる韓国の意地と意地のぶつかり合いは、結局120分で決着がつかずPK戦へ。互いに1人ずつ失敗して4対4で迎えた6人目、日本のシュートがクロスバーに嫌われてしまい、後攻の韓国が決めて、日本の準優勝が決まった。

今大会のU-17日本女子代表チームは、初戦で強豪スペインに1-4で敗戦しショッキングなスタートとなったが、その後、ベネズエラ、ニュージーランドにいずれもに6-0の大差で勝利し、準々決勝に進出。準々決勝のアイルランド戦、準決勝の北朝鮮戦といずれも2-1という僅差で勝利をつかみ、この日の韓国との決勝戦を迎えていた。浦和レッズJrユースレディースから参加したFW加藤千佳は、6試合全試合に出場。特に決勝トーナメントに入ってからの3試合では、全て先発フル出場を果たし、決勝の大舞台でチームを勇気づける3点目を決めるなど、攻撃の要として大きな役割を果たした。DF長嶋洸は、予選リーグ第2戦のベネズエラ戦に交代出場。アディショナルタイムに1ゴールを挙げた。出場はこの1試合に留まったが、ベンチから大きな声でピッチの選手を励まし、気持ちを一つにして戦った。

FIFA主催大会における日本の初優勝はかなわなかったが、1999年のFIFAワールドユース選手権・ナイジェリア大会(現FIFA U-20ワールドカップ)、2001年のFIFAコンフェデレーションズカップ・日韓大会に続き、3度目の「2位」に輝いた。

ヤングなでしこの選手たちの健闘に心から感謝するとともに、この大会で得た大きな経験を今後のサッカー人生で生かし、次のステップで世界にチャレンジしてほしい。

◆加藤千佳、試合後コメント(JFA広報部提供)
Q.貴重な3点目を挙げた瞬間は。
京川がニアに入っていてボールがこぼれてきたときには、周りに相手選手がいたので一瞬焦ったが、足を精一杯伸ばした。無我夢中だった。入ったときは喜びに溢れた。
Q.決勝戦で心がけていたことは。 
相手に走り負けないこと。ミスしてもへこたれないように強気でプレーした。右DFの和田と相手を挟んでボールを奪うことを意識していた。
Q.準優勝という結果について。 
悔しい。でもすべてを出し切った。後々もっといろいろな思いが出てくると思う。このメンバーで戦えてよかった。ミスを互いに補える本当にいいチームだった。

◆試合をテレビ観戦した、村松 浩 浦和レッズレディース監督コメント
「決勝戦は、逆転して、突き放してという展開で、よく戦えていたと思います。日本にしてみれば、PK戦に『持ち込まれてしまった』という感じで、アンラッキーな面もありました。
こうした若い世代の女子の代表チームがその世代のワールドカップでファイナリストになれたというのは、これまでの女子サッカーに対する強化の取り組みの成果だと思うし、日本の女子サッカーのこれからの成長を大いに期待させてくれる、選手たちの戦いぶりだったと思います。
レッズレディースのトップの試合にも出場している加藤千佳は、前線で持ち味を発揮して多くのチャンスを作っていたし、長嶋 洸も出場1試合ながら、点を取って結果を出してくれて、2人には、本当にご苦労様と言ってあげたいと思います。
そして、この結果に満足することなく、これからU-20、なでしこジャパンと本当の意味での高いレベルのところを目指し、個人的にさらにレベルアップしていってほしいと思います」

※テレビ録画放送:フジテレビ、本日、26日(日)27:10~28:00

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】