試合の必需品『マッチデー・プログラム(MDP)』
[クラブ]Jリーグがスタートして丸18年がたつ。36歳で5月15日を迎えた自分ももう54歳。あと20年遅く生まれていたら、と思ったことがある。プレーヤーとしてなどという野望はないが、若いころからJリーグを意識して、より深くサッカーを勉強してからこの職業についていたら、もっと良い仕事ができていたに違いないのに、と。だが、こう思い直す。30代半ばという、何かに最も心身を傾注できる時期に、時代の転換点に立ち会えて、しかもそのど真ん中で仕事ができたなんて、何と幸せなことだろう、と。
次がリーグ戦で628試合目(J2含む)。9連敗したときもあれば、25試合連続ホームで負けなかった時代もある。経験は、不安を呼ぶためではなく、エネルギーに変えるために活用しよう。
元レッズの保坂信之さんが「LONG TIME NO SEE」に登場します。383冊目のMDPがみなさんのエネルギーを引き出す触媒になるよう願っています。(清尾)
MATCHDAY PROGRAM 383
2011年5月15日(日)2011Jリーグ ディビジョン1第11節セレッソ大阪戦
■contents
・Zeljko PETROVIC~監督からのメッセージ
「ホームの力をすべて吸収して最後まで集中して戦う」
・GREAT AMBITIONS(選手コメント)
「ここで踏ん張る!下を向かず、勝利にこだわり一つになって戦う」
・INTERVIEWー永田 充
「早く本来のレッズのサッカーをして連勝していきたい」
・TODAY'S TEAMS~本日の対戦
「過去、多くの得点が生まれた対戦、浮上のきっかけをつかむのはどちらか?」
・LONG TIME NO SEEー保坂信之さん
「サッカーを一生懸命やってきたことで、自分の夢がかなえられた」
★新企画登場!
・ANOTHERマゾ
「日本のいろいろなことが興味深いです~マゾーラ」
・CRAZY HEART Petro~福永泰が現役時代のペトロを語る
「ゲームキャプテンを苦労させた“熱さ”」
・NEW COMER
「小島秀仁」
★注目連載!
・WARRIORS IN RED(小齋秀樹/フリーライター)
「自分の中の震災に区切りはつけた いま再びのスタート」―青山 隼
★横浜FM戦後の監督記者会見、非常に悔しかった。理由は、木村和司監督が「自分たちの良いサッカーができた。狙い通りの展開だった」という趣旨のことを得意満面に語っていたから。いやいや、ちょっと待ってください、と。
横浜FMは確かに、選手たちが組織化された堅い守備を披露していたと思う。だが、攻撃にはほとんどつながっていなかった。サッカーにおいて、攻撃と守備は表裏一体。守備の良さが攻撃の良さにつながらなければ“良い”とは言えない、という考えが私にはある(だから仙台がレッズ戦で見せたサッカーは良いサッカーだと思います)。サッカー観の違いと言ってしまえば、それまでだが、あれを良いサッカーと言ってしまうプロサッカーってどうなの?、という考えと、何より、そう言わせてしまう結果になってしまったことが、悔しかった。
まあ、オフィシャルの仕事をしている私がこんなことを言っても、“負け犬の遠吠え”でしかないことは重々承知しております。
チームはスタートダッシュに失敗しているが、練習を取材する限り、そこから這い上がろうと前向きに取り組んでいます。今節こそ、埼スタにあの歌がこだまし、疲労とともに充足感も伴って帰路につけるように願っています。(高野)
