レッズジュニアユース 全国制覇目指し、15日からJヴィレッジで戦い
[アカデミーセンター]★第25回日本クラブユース選手権(U-15)は8月15日(日)から福島県のJヴィレッジで1次ラウンドが始まる。浦和レッズジュニアユースは、関東予選5位タイで6年連続同選手権に出場。通算3度目の全国制覇を目指す。
■戦う意識前面に出し、自主性の強いチーム■
★レッズジュニアユースは、4月から行われた第4回関東ユース(U-15)サッカーリーグで現在5勝2敗の2位。第6節の大宮アルディージャ戦では先制されながら落ち着いて逆転勝ちする力を見せた。
またクラブユース選手権の関東予選では2回戦の横河武蔵野戦で先制しながら2点目が取れず苦しんだが、粘り強く攻撃を続け3-0で勝ちを収めた。全国大会出場を決める関東予選3回戦、横須賀シーガルズでは、勝負をほぼ決めた後も、後半から出た選手たちが攻撃の手を緩めず9-0で大勝した。
一方、関東ユースリーグ第7節の柏レイソル戦では、先制した後もペースを握ったが追加点のチャンスに決められず、終盤に逆転負けを喫した。また全国出場を決めた後の関東予選準々決勝では、気が緩んだのか鹿島アントラーズに1-2で敗れた。
今季のレッズジュニアユースは、全員が「戦う」という意識を強く持ったチーム。試合開始前の円陣では、イレブンが胸のエンブレムを握り、自分の一番良いプレーをイメージする。試合の後は選手たち自身で問題点を話し合い、次に臨むという自主性もある。池田伸康U-15監督が「このチームは、指導者いらず」と苦笑するほどだ。
昨季からレギュラーで公式戦に出ていた選手はセンターバックの齋藤一穂だけ。ほとんどが今季になって先発メンバーになった。それだけに結束は固い。さらに中学3年生だけで19人がそろっているが、それを脅かす2年生の存在も心強い。
8月7日(土)には、帝京高校1年生チームとの練習試合も行い、全国大会を前にチームは最後の調整に余念がない。
【大会スケジュール】
★大会は32チームが8グループに分かれ、4チーム総当たりの1次ラウンドを行い、各グループ上位2チームが決勝トーナメントへ進む。試合時間は1次ラウンドが35分ハーフ、決勝トーナメントが40分ハーフ(延長10分ハーフ)。会場はすべてJヴィレッジ。
15日(日)1次ラウンド vsヴィッセル神戸U-15(15:00)
16日(月)1次ラウンド vsFCひがしJユース(13:00)
17日(火)1次ラウンド vsFCみやぎバルセロナ(10:30)
19日(木)ラウンド16
20日(金)準々決勝
22日(日)準決勝
23日(月)決勝
■自信を大きくして帰ってきて欲しい 池田伸康U-15監督■
◆2年生も合流してきて、サッカーの部分もグラウンド外のところもうまくいっています。仕上がり具合は良い方かなと思います。今季の子どもたちは1年生のときから、負けたことでどんどん成長してきていると思うので、関東大会のベスト8で負けたことで自分たちの弱さなどを知って、また大きくなれたのかな、と思います。あの敗戦が逆にプラス材料になっていると思います。
1次ラウンド初戦の相手、ヴィッセル神戸はこれまで一度もやっていない相手なので楽しみです。もちろんレッズのエンブレムをつけて戦うのですから、自分たちの長所を出して勝利を目指してほしいです。結果を出すことが大事ですが、大会を通じて、自分に何ができて何が通用しないのかを知って、その通用する部分で自分の自信というものを大きなものにして帰ってきてくれたら、と思います。初めて対戦する相手が多いですが、選手たち自身がグラウンドの中で話し合って問題を解決していくと思います。
■「得点王」目指すFW陣、「無失点誓う」DF陣■
★Jヴィレッジに向かう24人の選手に、「自分の得意なプレー」「大会での自分の目標」「大会で楽しみにしていること」などを聞いた。背番号、ポジション、学年、氏名(前所属チーム)の順。
1 GK 3年 関口亮助(江南南)
「クロスへの飛び出しが得意。安定したプレーをして無失点で抑えてチームに貢献したいです。全国にどんなチームがあるのか楽しみです」
2 DF 3年 森 亮太(さいたま大門)
「得意なプレーはオーバーラップからクロスかシュートで、左利きの自分のクロスから味方がゴールを決めてくれて、毎試合アシストすることが目標です。全国の強豪と戦えるのが楽しみです」
3 DF 3年 武藤 稜(騎西)
「タイミングの良いオーバーラップをすることが点につながるので、チームの中で誰よりも走って、限界を超えたいです。全国トップレベルの選手相手に自分がどれだけできるか楽しみです」
4 DF 3年 副島暢人(さいたま北浦和)
「相手のくさびのパスに対して強く行くことを心がけています。インターセプトからのドリブルも狙っています。目標は、ゴール前で身体を張り無失点で優勝すること。全国からいろんなチームがどんな攻撃をしてくるのか。相手はどんなディフェンスをするのか機会があったらしっかり学びたいです」
5 DF 3年 齋藤一穂(さいたま尾間木)
「ヘディングの競り合いが得意です。全国レベルのFWと戦えることが楽しみです。何が何でもゴールを守ります」
6 MF 3年 戸嶋祥郎(さいたま常盤)
「周りを生かしながら自分も生きるプレーを意識しています。1秒でも多く試合に出てチームのために貢献したいです。今季の初めはケガもあって出られませんでしたが、下を向かずに続けてきました。全国で自分のプレーがどこまで通用するか楽しみです」
7 MF 3年 細田真也(さいたま本太)
「まずは全試合出場を目指して、チームの勝利に貢献したいです。関西1位のヴィッセルと初戦でやれることが楽しみです。得意なプレーは1対1の対応や競り合いです」
8 MF 3年 須藤岳晟(川越イーグルファイター)
「組み立てのパス、くさびのパス、サイドチェンジなど、メッセージつきのパスを心がけています。自分たちを信じて戦い続け、ノブさんに優勝カップを渡したいです。自分たちが2年半やってきたサッカーがどれだけ通用するか確かめたいです」=キャプテン
9 FW 3年 柳下大樹(高島平SC)
「ヘディングが得意で、得点をたくさんとってチームに貢献することが目標です。たくさん試合に出て自分のプレーを発揮したいです」
10 FW 3年 関根貴大(FC鶴ヶ島)
「目標は得点王。13~14点取りたいです。得意なのはドリブルで、自分のプレーがどこまで通用するか楽しみです。今までやってきたことをどれだけできるかが大事なので、大会まで自己管理をしっかりして臨みたいです」
11 MF 3年 進 昂平(東川口)
「いろいろ支えてくれている人のために戦うことと、全試合で得点して全国制覇することが目標です。得意なプレーは裏への抜け出し、ゴールへの貪欲さです。いろんな強いチームと戦えることが楽しみです」
12 MF 3年 中林佑太(横河武蔵野)
「サイドでボールを持ったらドリブルで仕掛けて点に絡むのが持ち味で、自分のプレーを見てくれた人を喜ばせたいです。全国の強いチームや選手と戦うことが楽しみです」
13 MF 3年 條 洋介(さいたま芝原)
「出場したらチームの勝利に貢献できるようなプレーをしたいです。得意なプレーはドリブル突破で、このチームで全国優勝できるかどうかが楽しみです」
14 MF 3年 都築洋平(さいたま北浦和)
「ドリブルで何人もかわすプレーが得意で、試合にかかわってそういうプレーでチームに貢献したいです。どれだけ自分のドリブルが全国で通用するのか楽しみにしています」
15 MF 3年 池永夏月(さいたま三室)
「スペースで受けて、前を向いてスルーパスを出すのが得意です。目標は全国大会でイニエスタになることです。楽しみは、大会中に誕生日(19日)を迎えること、いろんな全国のチームと戦えることです」
16 GK 3年 吉野雅大(上福岡少年少女)
「シュートやクロスをキャッチングしてからパントキックでチャンスを作るプレーが得意です。チームは優勝を目指しているので、ピッチ内でもピッチ外でも自分の役割を果たしてそれに貢献したいです。自分の知らないいろいろなGKを見て、自分がいまどういうレベルにいるのか確かめたいです」
17 FW 3年 木所和樹(さいたま土合)
「全国制覇が目標で、個人では全国ナンバーワンのサイドアタッカーになることです。右利きですが左サイドの方が得意で、ドリブル突破からクロス、または中に入ってシュートを狙います。自分の突破が全国でどれだけ通用するか楽しみです」
18 FW 3年 広瀬陸斗(さいたま土合)
「得意なのは、裏への飛び出しと体力を生かしたフリーランです。1試合2点ぐらい取って得点王を目指します。いろんな全国のチームと戦えることが楽しみです」
19 FW 3年 杉本 誠(さいたま芝原)
「どんな状況でもあきらめず身体を張ってプレーしたいです。スピードを生かしたドリブルが持ち味で、大きな舞台で全国のチームと真剣勝負ができることが楽しみです」
20 DF 2年 橋岡和樹(さいたま上大久保)
「ウイングをやっていますが、3年生の中で自分のプレーのどこが通用するかしないか。どこを成長させるべきか知るのが楽しみです。3年生の中で出るのが大変ですけど、ワクワクしています。得点王を目指します」
21 DF 2年 神宮未来人(さいたま田島)
「身体を張ってしっかりチームに貢献したいです。オーバーラップからの攻撃参加や縦パスを入れるのが自分の持ち味で、それが全国で通用するか楽しみです」
23 DF 2年 小島良太(はくつるFC)
「FWとしての役目を果たして点を取ることが目標です。ポストプレーが得意ですが、自分のプレーが全国大会でどれだけ通用するかが楽しみです」
24 FW 2年 清川大輝(さいたま三室)
「左のウイングで、得意はドリブルです。自分のプレーが1つ上の年代でどこまで通用するか楽しみです。10点以上を目指して得点王を狙います」
25 FW 2年 加藤智陽(江南南)
「ドリブルとパスが得意。大会のメンバーに入って、1学年上の世代でどれだけ自分のプレーが出せるか楽しみです」
[WEB版Little Diamonds vol.8]
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