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ハートフルサッカーinシンガポール第1日

クラブインフォメーション

ハートフルサッカーinシンガポール第1日

[ハートフルクラブ]

草の根国際交流を続けるハートフルクラブは、3月26日早朝、バングラデシュから空路シンガポール入りし、26日午後から早速『ハートフルサッカー in シンガポール』(共催・国連の友アジア-パシフィック(FOUNAP)、協賛・三菱商事株式会社、三菱重工業株式会社)がスタートしました。

落合 弘キャプテンをはじめとする7名は、午後、高級住宅街の一角にあるセントスティーブンス学校を訪問。同校の小学生中高学年80名を対象にプログラムを開きました。
1人当たり国内総生産(GDP)が日本を抜きアジア1となったシンガポール。裕福なためか、当初はコーチの話を聞かない等集中力に欠ける子供たちがおり、コーチが2度3度と注意する場面もありましたが、コーチたちの問い掛けが通じ、徐々に子供たちはコーチたちとの心理的距離が縮めていきました。
工夫を凝らした鬼ごっこや、ペアを組む両者が相談しなければ成功しないメニューなど、今回も楽しさを伝えたり、友達とのコミュニケーションを促す手法を数多く採用。子供たちはうまくできたときに大声で喜びを表して真剣にメニューを楽しんでいました。そして、シンガポールっ子の目当てはゲーム。チームワークと応援を求められる「人数ゲーム」では、全チームが仲間を励まし、ボールを追い掛けていました。応援では「青!青!」「白!白!」など日本語でチーム名を叫び、得点するとチームメート全員で喜びを爆発させていました。
参加したテオ君(11)は「コーチは親切で、いつもと全く違うメニューだったので、とても楽しめました。特にゲームはみんなで勝とうという一体感が持てました」とハートフルクラブならではのメニューを楽しんだ様子でした。
同校のバン副校長は「浦和レッズのコーチたちとの交流を子供たちは楽しみにしていました。国際交流という面でも、将来を担う子供たちを多くの大人たちが育てていくという意味でも、非常に意味深い活動です」とハートフルクラブの取り組みに理解を示していました。コーチのチャ氏は「ウォーミングアップで楽しく鬼ごっこさせたり、真面目かつ楽しく1対1の勝負をさせる等とても工夫あるメニューは、シンガポールのコーチたちにも勉強になりました」と感想を語っていました。また、保護者のミン氏は「コミュニケーションを取るよう組み立てられており、普段とまったく違う雰囲気でした。家庭でも子供と一緒にスポーツに取り組んでいくことが大切だと感じました」と話していました。
翌27日午前、市内ITEでシンガポール在住の日本人の幼稚園から小学生までの80名を対象にプログラムを行ないました。幼稚園生と小学1年生は、楽しみながら仲間と協力し合うメニュー、小学2年生以上の子供たちは技術の要素も取り入れたメニューを織り交ぜながらお互いに声を掛け合っていました。初めて会う友達もいるため緊張気味の子供たちもいましたが、コーチたちに乗せられて、全員が元気にピッチを駆け回り、最後の「人数ゲーム」は応援合戦も白熱していました。また、保護者約90名に向けて、落合キャプテンは「私たちは技術よりも大切なものを教えています」と語りかけていました。
深田祐生君(6)は「初めて会った友達もいましたが、みんなで一緒に試合をしたり応援をしたり遊べました。特に試合は勝てたし最高でした」と楽しんだ様子で話していました。見学していた新井重夫さんは「最近は社会のルールが緩んでいる部分もありますが、落合キャプテンの話を聞いて、規律は大切だということを確認できました。家庭でもそのことを考えていきたいと思います。子供たちもいい刺激になったはずです」と感想を話していました。
午後はITEでローカルの9~13歳の子供たち40名を対象にプログラムを行ないました。全員がサッカークラブに入っていることから、ペア同士の協力が必要なメニューの後にはコーチから「困っている仲間を助けることがサッカーでは重要です」等心構えを伝えたり、動きながらのパス交換でアイコンタクトを必ず行なわせるといったメニューを組み込みました。向き合った2人の中間にあるボールを笛を合図に足で最初に獲った方が勝てる「球引き」では、コーチが勝負前に「負けた人は腕立て伏せ100回」と言うと、子供たちはより一層真剣にメニューに集中。勝負後、冗談と分かるとピッチは笑いに包まれました。
見学していたリドゥワンさんは「普段目にしないプログラムでした。子供たちは勉強ばかりを求められるので、スポーツのよさを教えることも重要だと思いました」と話していました。子供たちの監督を務めるクレンメントさんは「シンガポールでは勝つことばかりを目的にした厳しい指導をしがちですが、ベースとなるサッカーの楽しさを伝えるプログラムでした。とてもユニークで、子供たちにはとても有意義なプログラムです」と感想を語っていました。
バングラデシュとシンガポールを訪問しているハートフルクラブはこれまで6回の国際交流プログラムを開催してきましたが、28日(日)に最後のプログラムを行ない、29日(月)に帰国する予定です。