ハートフルサッカーinアジア(ミャンマー&タイ)5日目
[ハートフルクラブ]13日(木)、早朝5時にホテルを出発し、一行は、4WD車4台に分乗し、ホテルから約230km離れた『ファイコンともだち小学校』に向かった。
ファイコンともだち小学校は、非常に僻地なところにあり、タイ最高峰であるドイインタノン山を望みながら、細い急斜面の道を登るなど、車で約5時間かけて向かった。
小学校に到着すると、ミャンマー同様に児童たちが花道を作って待っていてくれた。
「サワディー・クラッ(=こんにちは)」と言いながら花道を進むと何人かの子供たちから「こんにちは!!」と日本語で挨拶をしてくれた。
学校ではトサポン校長先生以下先生全員とこの村の村長、自治区の代表など多くの人たちから歓迎の言葉をいただいた。
そして、落合キャプテンの講話が行われた。この村の子供たちは、外部との接触が少なく、内気な性格だと聞いていたが、落合キャプテンの言葉は、一言も聞き漏らさないよう、真剣に話を聞いていた。
その後、片言のタイ語を交えながら石黒琢也コーチのリードで、サッカー教室が行われた。小学校の校庭は狭く、思い切りボールを蹴ると、崖から落ちてしまいそうな環境だったが、子供たちは元気よくサッカー楽しんだ。特に初めてサッカーとふれあった女子は笑顔いっぱいでボールを追いかけていた。また参加できなかった低学年の子供たちも校庭の片隅でくいいるように見つめていた。
集合写真を撮影し、学校が用意してくれた昼食(カレー)をいただいた後、再び5時間かけてチェンマイに戻った。
夜は在チェンマイ日本国総領事館主催のレセプションに出席させていただいた。青木伸也総領事はハートフルクラブの活動にとても共感してくださり、「すばらしい!」というお言葉を何度もいただいた。
【落合 弘キャプテン】
「またまた嬉しい体験をたくさんさせてもらいました。そして、とても充実したミャンマーとタイでした。本物の笑顔にまた会えました。本物は素晴らしいです。やはり本物の笑顔は『物』『金』で見られるものではなかったです。『こころ』で見られるものです。それも一生懸命にやることによって見られるものだと確信しました。
グラウンドがガタガタであろうと、シューズがなくて裸足であろうと、ボールをうまく蹴れなくても、それぞれが笑顔を見せてくれました。どんなことでも、一生懸命やることはいいと、あらためて思ったミャンマー・タイでのハートフルサッカーinアジアでした」
【神野真郎コーチ】
「今回、担当した『ロムサイFC』は2008年に初めてバーンロムサイという施設に住むHIV孤児の子供たちとその近隣に住む子供たちとが一緒にハートフルクラブの活動をしたことがきっかけで差別や偏見がなくなり、ロムサイFCというチームができたそうです。4回目の訪問となる今回は、4才から16才の36人の子供たちがとても楽しそうに参加してくれてその姿が周りの大人たちを笑顔にしていたのがとても印象的でした。
またハートフルクラブのコーチ・スタッフチームと試合をしたロムサイFCのOB9人の中にはサッカーの技術が認められ奨学金を得て高校に通える子が3人いるそうで、ロムサイFCができるきっかけを作ってくれたハートフルクラブに関係者の方々はあらためて感謝をしてくださいました。これは私たちにとってもとても喜ばしいことでした。
車で片道5時間かかる学校もありましたが、現地の子供たちの笑顔と活気あふれるパワーを感じることができ貴重な経験をハートフルクラブはさせていただきました。これらの経験をこれからの活動に繋げていきたいと思います。今回のミャンマー・タイでもたくさんの関係者の皆様にご尽力していただきました。この場をお借りして御礼申し上げます」
【宮沢克行コーチ】
「初日に私が担当した『レイチェット・サンともだち小学校』では、子供たちが広いグラウンドへ一目散に駆け出し無邪気な笑顔で元気に取り組んでいました。その姿を見て彼らの純粋さをとても感じました。
また、ほぼ全員の子が履いてきたサンダルを脱ぎ裸足でサッカーをしていたことは驚きでもありました。今回もたくさんの海外の子供たちとサッカーを通して触れあうことができました。
日本での活動と同様に取り組みましたが、一生懸命やることや思いやりを持つこと、そしてサッカーの楽しさなどが少しでも彼らに伝わっていたら嬉しく思います。海外活動ならではの体験を今後に活かしていきます」
【酒井友之コーチ】
「ミャンマー、ヤンゴン市内から車で1時間半のところにあるレイチェット・サンともだち小学校の高学年約190人を担当しました。学校には校庭がなく、この日のために借りたグラウンドを見るとみんな目を輝かせてすぐにボールを蹴って遊び始めました。3人組のボールを使った遊びでは楽しみながらも積極的にやっていました。一番印象的だったのは、ゲームで得点が入ると応援していたチームメートたちもみんなジャンプをし、ハイタッチで大喜びしていました。素直に体を使って喜びを表現していたのが印象的でした。短い時間でしたがたくさんの子供たちの笑顔が見られて嬉しく思いました。感謝の気持ちでいっぱいです。チェズベー(ありがとう)」
【石黒琢也コーチ】
「タイの山岳地域にあるファイコンともだち小学校を担当しました。まず現地に着くまでが凄く、ホテルを出発し陸路で約5時間という移動はハートフルクラブの活動で、アジアでいろいろな国を経験していますが、初めてでした。さらに移動時間だけでなく、山岳地域ということで、言葉で説明しても分かりづらいのですが、遊園地でアトラクションに乗っているかのような悪路で日本では経験できない道のりでした。
ファイコンともだち小学校は、山岳少数民族カレン族の子供たちが通う小学校で、ガイドの方からシャイな人が多いと事前に聞いていました。実際学校に到着し話しかけると教室に隠れる子供もいてシャイなのが理解できました。
ただ、サッカーが始まるとシャイな性格が嘘のように、純粋に一生懸命取り組んでくれ、サッカーに適したグランドではなく、いい環境とは言えないかも知れませんが、サッカーが好きとか嫌いとか関係なく、ただただ純粋にまっすぐ取り組んでくれて、ハートフルクラブが伝えている“こころ”が少しでも伝わり、今後の人生にほんの少しでも役立てれば非常に嬉しく思います。
今回初めて訪れたミャンマー、ハートフルクラブで何度も訪れているタイ、行った地域や学校によって印象は異なりますが、どのプログラムに関しても、参加した子供たちは純粋に取り組んでくれたという印象で、その一方教育の重要性も再確認しました。
コーチという立場でしたが、参加した子供たちのまっすぐ純粋に取り組む姿勢と優しさ、人としの大切なモノを再確認させられたハートフルアジアでした」
【近藤伸一ホームタウン・普及部長】
「今回も東南アジアの恵まれないエリアの小学校を訪問し、一生懸命ボールを追う姿と最高の笑顔をみせてくれた子供たちと「こころ」と「心」の交流が出来たと思います。
今後もこの活動は『継続』していきたいと思っております。
今回ご協力をいただいた皆様に『感謝』を込めてお礼を申し上げます。ありがとうございました」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】




