ハートフルサッカー in UAEスタート!
[アカデミーセンター]ハートフルクラブがUAEにて行なっている『ハートフルサッカー in UAE』の26日、27日の活動をお知らせいたします。
国連の友アジア-パシフィックと共催する「ハートフルサッカー in UAE」(後援・在UAE日本大使館、協賛・三菱商事株式会社)のためUAE入りしているハートフルクラブは、26日にアルアインで、27日にはアブダビで、それぞれ1回ずつサッカープログラム(スクール)を開きました。現地の子供たちと合わせて140人とサッカーを通じて触れ合い、思いやりの心や協力をすることの大切さを伝えました。
アブダビから100キロ離れたアルアインで26日午後5時頃から行なったプログラムには、かつてACLで優勝したサッカークラブ・アルアインのアカデミーなどに所属する10歳の児童、約60人が参加しました。
スクールは永井良明コーチがリーダーになって進められ、簡単なアラビア語を使ったコーチ陣の自己紹介から始まり、2人一組で協力してボールを手で扱うメニューや「人数ゲーム」(2チームに分かれてそれぞれピッチの横に子供たちが並び、コーチの笛の回数でゲームの人数が決まって得点を競う)などが行なわれました。
また、27日午後4時30分からは、アブダビのサッカークラブ「アルワハダ」の8歳から9歳を中心にした児童、約80人が参加しました。このプログラムでは、今季からハートフルクラブに所属する池田 太コーチが初めてリーダーを務めました。池田コーチは、ピッチの中に数本のポールを立てて鬼ごっこをしたり、絵を描いてルールを説明したりするなど工夫しながらスクールを進めていました。
いずれも、参加した児童たちは、初めは協力することやルールを守ることができず、バラバラに遊んでしまうなど個人主義の中東を象徴する反応を示す子供もいましたが、コーチたちが真剣に協力することや思いやりの心、ルールを守ることの大切さを伝えると徐々に改善し、まとまりのある行動を取ったり、サッカーに集中して楽しむようになっていきました。
また、落合 弘ハートフルクラブキャプテンはプログラムが行なわれるピッチの横で、現地の指導者や親たちに、「思いやり」「話し合い」「工夫」の大切さを伝えるハートフルクラブの理念や活動の趣旨を実技を交えて説明し、共感を得ていました。
■3月26日
アルアインのガマール・アルサイエット コーチ
「子供たちが楽しくサッカーをやるのはすごく大事なことだと感じました。私たちにとっても非常に勉強になりました。普段は少ししか、こうした楽しい雰囲気の中でサッカーをやらせてはいません。でも、今日は最初から最後まで楽しい雰囲気の中で行なわれていて、新鮮でした。
ルールを守るのが大事なことで、それは我々も理解しています。しかし、それを伝えるというのがなかなか難しいというところです。ですが、我々は本当に感謝したいのですが、今日のプログラムでは、非常に子供たちは素晴らしいものでした。子供たちがサッカーを好きになれば、もっと上手になるということですから。好きでやれば上手になるということに気付きました」
アルアインのラーセル君
「非常にいい印象です。非常に楽しかったです。特にリフティングのトレーニングが楽しかったです」
アルアインのアリ君
「非常に楽しくサッカーをすることができました。普段との違いは、動きが違ったと思います。シュートを決めるときが楽しかったです」
永井良明コーチ
「とにかくたくさんのことがいい経験になりました。難しいところもありました。説明をするときに、もっとしっかり伝えないといけないなと思い、途中から一つ一つ説明をしながらわかりやすく伝わるようにしたら、子供たちも聞いてくれるようになったので、伝え方というのがすごく大事だなというのは感じました。人数ゲームのときなどは、言い合いになったり、けんかになったりするのかなというのはあったんですけど、ハートフルのコーチをはじめ、現地のコーチの方などの力も借りてできたのかなと思います。すごくいい経験をさせてもらえました」
■3月27日
アルワハダのモハマド・アル・アーメン コーチ
「スクールはとてもいい印象を持っています。子供たちが本当に楽しそうにやっていました。また、最後のゲームでは、子供たちが待っている間、仲間を応援していましたし、協力することができていたので、すごくよかったと思います。
私たちも協力することやルールを守ることの大切さは気付いています。普段から指導はしていますが、今日改めて気付けたこともあったので、今後に生かしていきたいと思います」
アルワハダのマーネイ君
「今日のスクールは非常によかったです。協力することはすごくいいことだと思います。コーチのみなさんに感謝したいです」
池田 太コーチ
「すごく元気のある子供たちでした。80人の子供たちということで、どれだけこちらの話に耳を傾けてもらえるかというところに少しパワーを使いました。子供たちはすぐ興味がある方に流れてしまうので、スクールの始め方を少し工夫をして、ポールを配置した普段とは違ったメニューなどを取り入れました。導き方を考えたというのはありますが、それが相手にどう伝わったかというのは反応を見るしかないので、いい準備をしようとは心がけました。
1日だけのスクールでしたが、現地のコーチの方が今日は素晴らしい経験の日だったと言ってくれたので、子供たちもいつもと違った感じでサッカーをやったと思います。ですから、何らかの刺激を与えられたのならうれしいなと思いますし、刺激になってくれたらと思います。終わってみての率直な感想は、ハートフルの他のスタッフが非常に協力してやってくれるので、すごくありがたかったです」

