ハートフルクラブ、楽しく時には厳しく韓国の子供たちと心の交流
[ハートフルクラブ]ハートフルクラブは韓国の小学生に、楽しく、優しく、厳しいサッカープログラムを行ないました。「ハートフルサッカー in 韓国」(共催・国連の友アジア-パシフィック、協賛・三菱商事株式会社、輸送支援・DHLジャパン)のため、韓国・ソウルを訪問しているハートフルクラブは、8月24日、ソウル市内のアーヒョン初等学校を訪問し韓国人の小学生とサッカーを楽しみました。スタートから盛り上がったソウルっ子ですが、途中、ルールを守らない子供たちに落合 弘キャプテンが指導する場面も。ルールを守る大切さを改めて知った子供たち。最後は会場の体育館がはちきれんばかりの歓声に包まれ、外の雨を蒸発させるような熱気の中、韓国での心の交流は幕を閉じました。
この日も雨となったため会場を体育館に変更し、5~6年生の男女計40名が参加。「サムギョプサル・マシッソッソヨ!(おいしかった!)」。ハートフルクラブのコーチたちは、自己紹介から子供たちと近い目線で接し続けました。サッカーに本格的に取り組んでいない子供たちに合わせたメニューを多く盛り込み、活気は序盤から高まりました。子供たちも「コーチは優しく本当に楽しい一日でした」(12歳のキム・シオンさん)という通り、最高の雰囲気でメニューは進みました。ただ、終盤になって「楽しくサッカーをするためにもコーチの言うことを聞く」という約束を破り勝手な行動を取る子供も。落合キャプテンがいったん全員を集めて「なぜルールを破るのか。このままだとケガをするぞ」と大声でたしなめてプログラムを再開しました。
子供たちは改めてルールの重要さを学び、その後、恒例の『人数ゲーム』では、男女の別なく終始真剣にボールを追い掛け、全員が大声で仲間を応援。声援でコーチが吹く笛の音もかき消されるほどの盛り上がりとなりました。
クー・スーピン君(11)は「ゲームは得点も取れたし、みんな応援がすごくて、またやりたいです」と興奮の余韻が冷めやらぬ表情。アーヒョン初等学校のイー・チョジン先生は「技術を教えるものと思っていましたが、子供が楽しめるよう接する手法がとても印象深かったです。ミニゲームも全員同時に試合に参加させず、仲間を応援できるようピッチの外に人を残すことに工夫を感じました。このような活動をアジアで続け、浦和レッズが発展し続けて欲しいです」とエールを送っていました。また、機材提供等の協力をしたFCソウルのハン・チンシーコーチは「教える内容が豊富で、サッカーに本腰を入れていない子供も楽しめるよう考えられていて参考になりました」と指導者として刺激を受けた様子でした。
一方、リーダー役を務めた桜井直人コーチは「途中騒がしくなり国内では起きないアジアならではのことが起きましたが、指導後のゲームの熱狂も日本では体験できないものでした」と振り返り、落合キャプテンは「ルールを守らない子供たちがいたときにどうするかが非常に重要。やり過ごしてしまうことは可能ですが、それではハートフルが伝えるべきことをあきらめてしまうことになります。今回は私たちの思いが子供たちに伝わりました。それが最後の盛り上がりにつながったのだと思います」と話していました。
韓国の子供たちとの心の交流を終えたハートフルクラブは、25日(水)に台湾に移動。26日(木)から台湾・台北にステージを移し「ハートフルサッカー in 台湾」を開催する予定です。



