『第2回 Talk on Together 2010』開催
[クラブ]『第2回 Talk on Together 2010』の音声録音を更新しました。
◆『第2回 Talk on Together 2010』音声データはこちら
24日、さいたま市浦和区にある、さいたま市民会館うらわホールにて19時から、『第2回 Talk on Together 2010』が開催された。
浦和レッズからは橋本光夫代表、柱谷幸一GM、フォルカー・フィンケ監督、モラスコーチが登壇。浦和レッズOBの水内 猛氏が司会を務め、イベントは進行した。
冒頭、橋本光夫代表が開会に先立って挨拶した。まずは、チーム作りについて言及、「クラブが強い浦和レッズを作り、再びアジアナンバー1、世界を目指すことが、ホームタウンの皆様から信任とサポートを得られる前提条件と考えております。このスタンスは今後とも継続してチーム作りを進めてまいります」と語った。また、ここまでのサポーターのチームに対する温かい声援については「名古屋戦、仙台戦、湘南戦でスタジアムに駆けつけていただいた多くのファン・サポーターの皆さんの「PRIDE OF URAWA」のコールは、改めて浦和レッズというクラブの位置づけとファン・サポーターの熱い思いを再認識するものでした。私自身は責任の重さを痛感し、埼玉スタジアムで満員のファン・サポーターの皆さんと勝利の喜びを分かち合うことが多くの皆さんの意見に応えるクラブの使命と考えております。まず次節の鹿島戦ではなんとしても勝利を収め、皆様と喜びを分かち合いたいと思っております」と感謝の気持ちを込めて語りかけ、挨拶を締めくくった。
会場からの質問の前には、水内氏から、阿部勇樹の移籍についての質問があがった。これに対し、柱谷GMは詳細に現状を説明。「先週の末くらいに、代理人を通じて、イングランドのレスター・シティというクラブからオファーがきていると連絡が入りまして、本人とまずしっかり話をして、本人の意志を確認しました。本人は海外でプレーすることは、昔から、ジェフ時代からの夢だったと。今回こうやって海外から正式にオファーが来たことは非常にうれしい、本人もチャレンジしたいと僕にも言ってきました。それで僕が代理人と話をして、詳細をつめました。
その中で、2つ、大きな問題がありまして、1つは就労ビザの問題です。イングランドのリーグは代表に招集されてかつ75%以上の出場率がないと就労ビザは下りないと。リーグの中での外国人に関するルールがありまして、それをクリアしないとプレーできないと。もう一つは、メディカルチェックがありまして、それにも通らないといけないと2つ、クリアしなければいけない問題がまだ残っていますが、やはり彼の夢と、意志の強さを尊重して、クラブとしては彼をサポートしてあげたいと思いまして、クラブの間では合意することができました。
あす水曜日に、1時の便で彼はイングランドにいくことになりました。その後、まずメディカルチェックを向こうで受けて、それで就労ビザの方ですが、これは本当にOKが出ないと何ともいえません。ワールドカップで4試合、すべての時間にフル出場していることを考えると、僕の考えでは何とかクリアするのではと思っています。その2つの問題がクリアできれば、阿部は向こうでサインアップして、レスター・シティの方でプレーすることになると思います」と話した。
その後、質疑応答へ。会場に集まったファン・サポーターからは次々にさまざまなテーマについて質問が飛んだ。予定時間をオーバーするほど、チームとファン・サポーターの「対話」は続いた。
最後に選手代表として、キャプテン・鈴木啓太が登場。「今、舞台裏で、鋭い質問、厳しい意見が飛んでいたんで、すごく出づらいなと思ったんですけれど(苦笑)、本当に僕たち選手は一生懸命やっています。その中で、名古屋戦で、僕は一つ、思ったことがあったんです。僕自身アップ中に全然関係ないところでケガをしてしまって、本当に申し訳なかったのですが、試合が終わってサポーターのみんなが、バスが出るときにすごい熱いコールで選手を送り出してくれたんですけど、そのとき、僕は涙が出るくらいうれしかったです。そしてもう一つ感じたことは、選手として今のレッズはちょっと恥ずかしいなと。ヒラとも話をしたのですが、少し前というか、僕が加入した当時のレッズは、あまり結果がでなかった時期でしたが、その当時に、少し感覚が似ているなと。
ただ、僕たちが思ったのは、それと一緒じゃいけない。やっぱり僕たちは経験も積んできたし、浦和レッズもそれとともに成長してきたと思いますし、やっぱりここで一つ、その当時との違いを見せなくてはいけないと思いました。本当に皆さんの熱い気持ちは選手に伝わっています。そして本当に結果を出したいと思っています。これからもその熱い気持ちに応えられるように、精いっぱい、頑張りたいと思います。熱いサポート、よろしくお願いします」と力強く語りかけると会場からは大きな拍手が飛んだ。
そして、柱谷GMが締めくくりの挨拶。「本当に短い時間でしたが、ここにいるみんながレッズのことが好きで、レッズがよくなってほしいという気持ちに変わりがないということをさらに再確認することができました。まだまだこれから、浦和のサッカーは続いていきます。皆さんと一緒に、浦和のサッカーの哲学、フィロソフィというものをしっかり確立していきたいと思っています。今日は本当にありがとうございました」とメッセージを送ると、再び会場からは大きな拍手がわき起こった。
381名のファン・サポーターが集った今回の「第2回 Talk on Together 2010」。厳しい意見が向けられる場面もあったが、クラブとファン・サポーターがお互いの考えをぶつけ合ってレッズのために熱い議論を交わしていくという、レッズらしいエネルギッシュな厶-ドに包まれて幕を閉じた。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
※『第2回 Talk on Together 2010』の模様(音声録音)は「レッズボイス」にて更新しました。今回は誠に恐縮ながら、都合により全文テキストはございません。
『第2回 Talk on Together 2010』の模様(音声録音)はこちらから


