『浦和レッズハートフルミーティング2014』が開催
[ハートフルクラブ]16日、浦和駒場スタジアムで『浦和レッズハートフルミーティング2014』が開催された。『ハートフルミーティング』では、ハートフルクラブの活動を支援していただいているパートナーの皆様やご協力をいただいている地元自治体の方々に、ハートフルクラブの活動方針や活動内容を報告する会を毎年開いている。今回は新たな試みとしてハートフルクラブが子供たちを相手に行っているサッカースクールの体験会を実施し、子供たちがどのようにサッカーを楽しみ、コーチたちが接しているかを体験していただいた。
『こころ』を育むことをテーマに活動しているハートフルクラブは、2003年のスタートから12年目を迎えた。2013年度は569回の活動に33,549名が参加し、通算すると6,066回の活動で373,573名の参加者とサッカーを通じて触れ合いを持ってきた。
ミーティングは、淵田敬三代表のハートフルクラブの活動への支援に対する感謝の言葉で始まった。実際の活動の模様は、保護者の方々や子供たちの笑顔があふれる様子に包まれた映像をスクリーンに流しながら報告された。小学生を対象に県内5ヵ所で開催しているハートフルスクール、小中学校の授業サポートなどによるサッカークリニック、そしてアジアでの草の根国際交流活動『ハートフルサッカー in ASIA』や、『東日本大震災等支援プログラム』の一環としての『ハートフルサッカー in 東北』の活動などが紹介された。
落合 弘キャプテンからはハートフルクラブのコーチたち全員が紹介され、昨年8月に就任した酒井友之コーチから日々の活動について「さまざまな子供がいる中でみんなに興味を持ってもらえるメニューを作るのが楽しいです。諦めずにやること、挨拶をすること、友達を大切にすること、人の話を聞くことなどをサッカーを通して伝えたいと思い、日々勉強しています」と、スピーチがあった。
落合キャプテンの講演は、タイのチェンマイで活動した際の山岳民族の子供たちとの交流や、自身の子供時代の話などを紹介しながら進んだ。そして、『こころ』を大事にするハートフルクラブについて「長い人生の中で、こころが一つになるのは難しいことです。ですが、そうなったときは気持ちが良いものです。是非、それを味わってもらいたいのです」と活動に対する強い思いを語り、講演を締めくくった。
その後は、今回が初めての試みとなるサッカースクール体験会がメインピッチで開かれた。宮沢克行コーチの進行でスタートした体験会は、実際のハートフルクラブの活動そのままに、ジャンケンなどを通してコミュニケーションが必要になるウォーミングアップでスタート。そして、全体を2チームに分けて『人数ゲーム』と呼ばれる、チームごとに指定された人数同士で次々にミニゲームで対戦するメニューを行った。オレンジ色のビブスを着用したチームは『キムチチーム』、グリーンのビブスは『わさびチーム』と名付けられた両チームには、サッカーでの得点だけでなく、チーム全体で応援や得点の喜びを表現するとコーチから追加得点が与えられる。最初は恥ずかしさがあった参加者たちも、時間が経つにつれて大きな声で声援を送り、チームの得点を喜び合った。いつしか、浦和駒場スタジアムにはやや野太さのある『キムチ』と『わさび』の声が手拍子と共に響いていた。
スクールを体験した参加者の方々からは、「大人がこれだけ楽しければ、子供が楽しくないわけがないと感じました」、「サッカーがうまくなるだけではない、精神の土壌を作るという意味を感じました」という声があった。また、「現場から出てくる発想なんだと思いますが、子供を夢中にさせる意味でも、誰でもできるものから始まるメニュー構成が考えられているなと思いました」と、実際のスクールの進行を理解いただけたことが垣間見える声もあった。そして、「今後もハートフルの活動を一緒にやっていきたい」というありがたい声もいただいた。
サッカーで汗を流した後は懇親会が開かれ、参加者たちと落合キャプテンやコーチ陣、クラブスタッフが和やかに意見を交換。締めくくりは、コーチたちが一列に並びハイタッチで見送り、『浦和レッズハートフルミーティング2014』は終了となった。
【落合 弘キャプテン】
「ハートフルミーティングは毎年やっていますが、パートナー企業の皆さんに体験してほしいと以前から思っていて、それが実現しました。サッカーをやる環境としては暑かったのでどうかと思いましたが、思った以上に弾けてもらえて良かったという思いです。ケガ人も出なかったですし、最高でした。少し変えていく部分もあるのかとは思いますが、実際に体を動かすことが我々にとって大事なことですから、続けてほしいと思っています。我々が子供たちと接する場面で一生懸命やることが、パートナーの方々との良いお付き合いになると確信していますから、より一層頑張りたいと思っています」
【神野真郎コーチ】
「今回はいつもと違ってパートナーの皆さんにハートフルの活動をピッチで体験していただいて、皆さんの表情を見ているとすごく成功したのではないかと思います。ピッチであったことを懇親会で話し合うことがありましたし、また来年もという話もありました。次回もピッチで交流できたらと思います」
【室井市衛コーチ】
「ハートフルクラブで、こういう形で外で体験会を行ったのは初めてです。みんなで一緒に汗をかけて大好きなサッカーをやれるのは、新鮮でした。いつもは子供が相手なので、もちろん話をしっかりと聞いてもらえるという違いはありますが、距離感などを考えつつも僕自身も楽しませてもらいました。またこういう機会があれば、是非と思っています」
【城定信次コーチ】
「毎年このハートフルミーティングをやっている中で、体験会をやることに関しては僕らにとっては活動を知ってもらえるという意味で、嬉しいことです。今日は体で感じていただくことができて良かったと思います。なかなかない機会ですからね。仕切り役の宮沢コーチは緊張したと思いますが、いつもいろいろな方に助けられながらやっています。今日のようにみんなで盛り上げることができることが僕らの魅力でもありますから、そういうことを感じてもらえたことで、またハートフルの活動を応援していただけたらと思います」
【石黒琢也コーチ】
「初めてピッチで一緒にサッカーをやったのですが、すぐに意思疎通ができることを見てもサッカーというスポーツはコミュニケーションを取ることや、人間関係を近くするためにはすごく良いものだと思いました。僕たちの普段やっている活動を、少しだけでも体験してもらえました。映像や活動を見ていただくよりも、一緒にやるというのは良い試みだったと思います」
【小礒義明コーチ】
「僕たちが普段やっている活動を皆さんに初めて体験していただいて、大変だったということはあると思いますが、いろいろなことを感じてもらえていると感じました。今回のスクール体験会は良かったと思いました。体を動かしてサッカーをやると感じることがまた違います。僕も皆さんと一緒にサッカーをやらせてもらって、すごく良いハートフルミーティングになったと思います。僕たちが一生懸命やることを見ていただいたり感じていただいたりすることで、またご協力いただきたいなと思っています」
【伊藤健太コーチ】
「パートナーの皆さんと実際に顔を合わせるのは、1年の中でこのハートフルミーティングとハートフルサッカーの2回です。スーツなど仕事の服装でテントにいる姿しか見たことがありませんでしたが、初めて一緒にボールを蹴ることができて、普段見ることがない笑顔や必死な顔などを見ることができました。僕たちも、皆さんのことをより知ることができたと思います。今後ハートフルサッカーでお会いするときには、今日のことを話しながらまた良い関係が作れるのではないかと思っています。今日はすごく楽しい時間になりました」
【宮沢克行コーチ】
「見たり聞いたりしているだけでなく、何をしているかを実際に体験してもらうというのは意義あることだったのではないかと思います。それによって、どんなことをやっているかをパートナーの皆さんに感じ取ってもらえたのは良かったと思います。暑い中で、年齢もさまざまな方が参加されていたので、無理をせずに一生懸命やってもらえるようにと考えました。今日もハートフルのみんなで力を合わせて活動することができたと思います」
【酒井友之コーチ】
「僕は今回が初めての参加になりましたが、体験しないと分からないことがたくさんあると思います。今日はこういった形でスクールを体験していただいて、子供たちといつもどのような形で活動しているかを知ってもらえたと思います。なかなかパートナーの皆さんと実際にお話しする機会もないですから、こういう時間を大切にしたいと思います。活動のすべてを伝えきれないとは思いますが、少しでも理解していただけたらと思っています」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】




